コンサルタントに就職・転職をして得られる能力・スキルとは?

コンサルタント

ベーススキル・ポータブルスキルを高められるとして、就職・転職でも人気のコンサルタント。

就職・転職を考えるときに候補として挙がることもあるでしょう。

今回は総合系コンサルティングファームでマネージャーとして働く筆者「きつね」が、実際に得られる能力・スキルをご紹介します!

目次

コンサルタントになって得られる自己改革能力・環境適応能力

コンサルタントとして得られる能力・スキルの中で、最も価値があるものは「自己改革能力・ 環境適応能力」です。

コンサルティングサービスを提供する過程で、様々なプロジェクトにアサインされます。

アサインされるプロジェクトに応じてクライアント企業は異なりますし、接するコンサルティングテーマ(解決する課題の内容)は毎回異なります。

補足ですが、プロジェクトへ要員割り振ることを「アサイン」と言います。

マネージャー目線では、チーム組成の意味になりますし、メンバー目線では新しいプロジェクトの着任を意味します。

同じクライアントで同じテーマの案件は存在しませんから、「ルーティンワークは存在しない」ということになり、プロジェクト毎に新しい知識や能力・スキルを体得しなければなりません。

そして人間関係や労働環境がプロジェクトで大きく異なることだってあります。

わかりやすい例で言えば、日本国内で完結するプロジェクトなのか、海外の関係者ともコミュニケーションをする必要があるのかで、生活リズム自体が大きく異なります。

このような状況から、自身を改革・変革していき、自分自身がこれまでに会得した知識や能力を軸に、新しいプロジェクトで活躍できるように自分自身をアップデートし続ける必要があります。

「自己改革能力・環境適応能力」と称した能力は、生物の生存戦略にも近しいものがあると感じています。

生物が環境に適応して進化するように、コンサルタントはプロジェクトに適応するために進化していくのです。

繰り返しになりますが、コンサルタントとして最も役に立つ能力だと感じているのが、この「自己改革能力・環境適応能力」です。

「どんなプロジェクトにアサインされようとも、これまで通り、必要な知識を学び、スキルを体得していくだけだ。どれだけ優秀な人間であろうと、同じ人間がやっていることなら自分も近づくことができる。」

そう思えるようになったのは、様々なプロジェクトに適応して、求められる役割に適応していったからです。

コンサルで得られる代表スキル・能力

他にもコンサルタントとして働くことで得られるスキル・能力はたくさんあります。

なかでも代表的であり、重要なスキル・能力を4つ挙げたいと思います。

コンサルで得られる代表スキル・能力

  • 課題設定(特定)カ
  • 論理的思考力
  • コミュニケーションカ
  • プロジェクトマネジメント力

課題・解決策を、論理的に考えて、クライアントに伝わるように、納得して動いていただけるようにコミュニケーションをして、提案・実現に向けてプロジェクトを管理および推進していく。

上記の一連の流れをプロジェクトに対して行えるのであれば、それこそ優秀なコンサルタ ントです。

そして、この流れを自分自身に対して行えるのであれば、イコールで「自己改革能力・環境 適応能力」です。

課題設定(特定)カ


まずはコンサルティングワークの始まりとなる課題設定に関する力です。

クライアントは何かしらの課題感を抱きつつ、その課題が鮮明に捉えられていない場合が多いです。

そういった状況では、社内を動かすことも難しく、また担当者自身が懐疑的なまま仕事をせねばならない状況に追い込まれ、悩んでいることもあります。

外部のコンサルタントとして、プロジェクト開始の提案をする時点で、クライアントの検討状況を把握して論点の大枠を整理することもあります。

一方で、実際にプロジェクトとして動き始め、ヒアリングや調査をした結果、本当の課題が全く別の観点から見つかることや課題自体の解像度が上がることもあります。

いずれにしても、クライアントで課題が見つからない(見つかっていても、漠然としている)ために、「解くべき問い」を設定することがコンサルタントが行う最初であり最大の貢献です。

この力を磨くには、まずプロジェクト発足の背景・目的を正確把握すること。

加えて、自分自身の担当領域や業務が「なぜ必要なのか」「ゴールに近づくためには、意 思決定をするためには、どのような情報が整理されていれば良いか」を考えることです。

意識をするではなく、行動をする。

実際に考えるという行為をしなければ、習慣として定着しません。

具体的には「イシューツリー」や「ピラミッド・ストラクチャー」というフレームワークを活用してします。

[解くべき問い(イシュー)一解くべき問いに答えを出すための論点(サブイシュー)- サブイシューに対する仮の答え一仮の答えを支える根拠] を体系的に頭の中で描ける訓練をすることです。

題材は何でも構いません。

タスクでも良いですし、「今日の夕食は何を食べるか」でも大丈夫です。

思考訓練を繰り返すことで、考えることに慣れることが第一歩ですからね。

論理的思考力


ロジカルシンキングという言葉でビジネスパーソンの必修スキルとして広まっており、 様々なセミナーや書籍が世の中溢れていますね。

でも結局は、以下の3つを使いこなせるか否かなのです。

論理の肝

  • 主張の理由・根拠:「このように結論を出せます。なぜなら~」
  • 事実を踏まえた主張・示唆:「これらの事実から言えることは~」
  • 事象の構造化・分解:「モレなくダブりなく考えると~」

論理的に物事を考えたり、説明することで関係者において納得感を醸成しやすくなります。

人は感情で動くものですが、論理的に納得することで感情が動くこともあります。

逆に論理は度外視で感情に訴えかけるアートの世界もありますよね。

他にも権威や地位、恐怖なんかでも人を動かすことはできますが、人を動かす武器の1つが「論理」であることは間違いありません。

この力も、基本的には「なぜ?」を考えることに尽きるので、こちらの記事で紹介している本を読むことで論理的思考力の土台を鍛えることができます。

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本を読み切ったあとは、物事を論理的に捉える力がついて、コミュニケーションや資料も前よりはわかりやすくなったと自覚しています。

結果的に、パートナーやクライアントからの評価が上がりました!

誰もが「これだ!」と思うような課題や打ち手を見つけたとしても、人の血は通っていないAIのように淡々と伝えるだけでは、クライアントやプロジェクトメンバーを巻き込むことはできません。

正確に言うと「気持ちよく動いてもらうことはできない」可能性が高いです。

ときにはクライアントが目を背けていた事実を淡々と伝えることで、衝撃的な事実や未来に向き合っていただく必要性もあるでしょう。

でも、伝え方って大事ですよね。

「あなた達、このままで生き残れると思ってないよね?明らかに状況は悪いんだから自覚して。」

「このままでは大事な社員やお客様を守れないかもしれません。少しでも状況を改善でき るように一緒に頑張りましょう!」

前者のスパルタな感じが刺さる場合もあるので正解はないですが、要はクライアントの状況に応じて伝え方を変えられるコミュニケーション能力が大事なのです。

適した伝え方を見出すために、相手の「痒いところ」や「求めている言葉」を察することができるのもコミュニケーション能力と言えます。

この力を磨くのが一番難しいかもしれませんが、個人的に有効だと思うのが小説を読むことです。

小説に登場する人物の心理描写や深層心理を想像することで、現実世界においても相手の求めることを想像する素地ができます。

あとはひたすら訓練で、相手目線を鍛える。

街中で人間観察することも有効です。

「この人たち、どういう人間関係なのかなー」

「あっちにいるグループはどのお店に入るだろうか」

あまり観察し過ぎると怪しい人になるので、そこは注意が必要ですが。笑

プロジェクトマネジメントカ

最後はプロジェクトマネジメント力。

これは、管理と推進の力です。

コンサルタントとしての働き方は、基本的に「有限であり非定型業務」のプロジェクト形式となります。

プロジェクトの背景・目的がありますが、プロジェクトで行う作業はマニュアルがあるようなタスクは一切なく、期限も定められています。

そしてリソースも無限ではありません。

このような状況のなかで、最も効率的にプロジェクトを推進していくためのタスク設計やリソース配置という企画から、プロジェクト運営中の予実管理や是正処置を行うこともコ ンサルタントの仕事になります。

プロジェクトを進めるうえで必要なタスクは何か、起こりそうなリスクや懸念は何か。

考えるうえで、ゴールに向かって逆算していく思考と分解していく思考、リスクを検知する感度が必要です。

ときにはクライアント企業の人員も含めてマネジメントをすることだってあります。

コンサルティングファームの人間とは違うスキルや知識、仕事への向き合い方というスタ ンスも理解して接しないといけませんよね。

つまり、円滑にプロジェクトを回す能力は、先見性とリスク管理、そして何より人を観る力 によって成り立っている高度なスキルなのです。

こればっかりは一朝一夕で身に付けられるものではなく、前述の3つのスキルを土台として実践で鍛え上げるしかありません!

磨かれた力はポスト・コンサルでも役立つ

コンサルタントという職業で活躍できた人は、転職をしても活躍できる可能性が高く、転職市場でも引く手数多です。

その理由は、今回ご紹介したスキル・能力が業種や職種に関わらず必要となる「ビジネスパーソンの基礎」だからです。

スポーツでも楽器でも、基礎練習は大事でしたよね。

基礎的な力を徹底的に磨いていくような仕事と接する機会が多く、さらに数か月でプロジェクトが変わるため、プロジェクトの切れ目で自身の力を振り返る機会も得られます。

足りない力を自分自身で認め、次のプロジェクトでは「弱み」を克服することも意識して働いていく。

この繰り返しが「自らを変革していく」コンサルタントの強さとなり、市場での評価にもなるのです。

ポスト・コンサルの世界でも、きっと役立つはずですよ!

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