メンタルヘルスケアにおける『4つのケア』とは【厚生労働省が提唱】

労働環境でメンタルヘルスを健康に保つためには、「4つのケア」を意識した環境に身を置くことが大事になります。

もちろん、あなた1人の力で何とかならない部分もあります。

しかし、労働環境を選ぶ際に意識をすることで、メンタルヘルス不調を防げる可能性が高まります。

仮に、うつ病などのメンタルヘルス不調に陥ったとしても、会社や職場の制度として「4つのケア」が意識されているのであれば休職や時短勤務なども活用して回復が早まるかもしれません。

それでは、労働者の1人ひとりが意識すべきメンタルヘルスの「4つのケア」についてお伝えします。

目次

『4つのケア』とは

まずは「4つのケア」について、簡単にまとめてみます。

厚生労働省が定める『労働者の心の健康の保持増進のための指針』で示されている、職場におけるメンタルヘルスケアを促進するための考え方です。

①:セルフケア

その名の通り、自分自身で心のケアをすること。

まずは自分がストレスを感じているかどうかを把握する、自覚することが何よりも大事です。

人それぞれですが、以下のような身体症状を感じたり、イライラしやすくなっていたら要注意です。

ストレスによる身体症状の例

  • 頭が痛い・重い
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 息苦しさ・呼吸の浅さ
  • 腹痛・胃痛

他にも、行動に変化が現れるケースもあります。

お酒を飲む量が増えたり、お菓子や甘いものをいつも以上に多く食べたりするといった感じです。

身体症状や行動の変化と共に、気分が落ち込み、自分を責める機会が多くなったらストレスにやられているサイン。

ストレスを発散する方法は当然ですが、ストレス自体を避ける・軽減するための取り組みや工夫を模索しましょう。

身近な人に相談することは手軽な方法ですし、話をするだけで気持ちが楽になることも。

ただ、根本的な解決にはならないことも多いです。

残業を減らせるように上司や同僚と相談してみたり、産業医がいるような職場であれば診察を受けてみるのも手です。

「上司や産業医に相談したら、人事評価に影響しないか・・・。」

そんな風に考えてしまうのは無理はないと思います。

だから職場全体で、事業者組織全体としてメンタルヘルスケアに取り組む必要があるんです。

②:ラインによるケア

中間管理職という立場の現場監督者・マネージャーが部下の健康に与える影響はとても大きいです。

上司自身もプレイングマネージャーとして忙しくするケースが多いでしょうから、部下の健康にまで目が向かないこともあるかもしれません。

でも、「組織の利益」と「部下の成長・健康」を両立させることが中間管理職の最重要任務。

そのためにも中間管理職は「職場の環境に問題がないか」「業務負荷が高まりすぎていないか」という観点を常に持っておく必要があります。

気にすべき職場環境というのは、物理的なストレス要因(空調や明るさ、騒音など)に限らず、人間関係などの心理的なストレス要因がないかも含まれます。

残業が月40時間を超えるようであれば、それは明らかに業務過多。

45時間までなら残業しても大丈夫みたいな風潮がありますが、そんなことはありません。

本来的に言えば、残業はゼロが望ましい姿。

現実には残業をゼロで維持することが難しいから”仕方なく”残業をするんです。

部下の残業を必要最低限に留められるように、仕事の優先順位付けやタスク設計のアドバイスは適切に行ってください。

そのうえで日頃から部下を観察して違和感がないか見てあげてください。

遅刻が多くなったり、初歩的なミスや忘れごとが多くなってきた部下がいるのであれば、ストレスでやられている可能性大です。

個別に面談をして、じっくりと話を聴いてください。

「聞く」ではなく「聴く」です。

傾聴というように、心の関心を傾けてしっかりと部下の話を聴いて受け入れてください。

傾聴の過程で気付くことがあるはずです。

部下が明らかに不調を来しているのであれば、産業医診察を促すことも上司の責任と捉えましょう。

③:事業場内産業保健スタッフ等によるケア

「ラインによるケア」でも触れましたが、産業医や衛生管理者といった専門スタッフによるケアを指します。

一定の規模以上の事業所であれば、労働者に対して定期的な健康診断やストレスチェックが義務化されています。

それらの結果を踏まえて就労環境の改善を指導したり、現場で働く従業員からの要望に応じて診察や専門医の受診を促す役割になります。

必ずしもメンタルヘルスケアに精通している方が事業所に在籍しているとは限りませんが、医療に精通している方の指導は素直に聞き入れましょう。

④:事業場外資源によるケア

最後の4つ目のケアは、主に医療機関のことを指しています。

心療内科やメンタルクリニックといった機関によるケアは、患者自身も抵抗があるでしょう。

実際に経験があるのですが、最初は診察に行くのにも勇気がいるんですよね。

「自分はまだ平気だ」とか「普通の内科に行って、しばらく様子見しよう」とか言い訳して。

逆に、一回診察をすると「意外に通院している人って多いんだな」と思えて普通の病院と変わらないとも思える。

そんなものです。

だから、心身の不調が続くと自覚したのなら、無理せずに専門の医療機関を受診されることを推奨します。

『4つのケア』まとめ

あなたの職場はメンタルヘルスケアに意識が向いた職場でしょうか?

ご自身のストレス耐性や物事の捉え方(認知)に対する改善活動を行うことも大事ですが、職場・会社として従業員が辛そうな状況にも関わらず改善活動をしないのであれば、それは良い職場ではありません。

健康があってこその仕事。

従業員があってこその会社。

従業員の健康があるからこそ、その家族も安心して幸せでいられるし、結果として日本経済が潤っていく原動力になるんだと思います。

メンタルヘルスケアに注力する企業・事業所が日本という国に少しでも多く生まれることを願っています。

メンタルヘルスケアにおける『4つのケア』

  1. セルフケア
  2. ラインによるケア
  3. 事業場内産業保健スタッフ等によるケア
  4. 事業場外資源によるケア
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