「これまでビジネスに関する勉強をしてきたけど、実力があがらない。評価されない。」
結構、多くの人が抱いている悩みだと思います。
実は「“ビジネスに関する勉強の方法”を、勉強していないこと」が理由。
では、どうすれば?どこで学べるの?
そんな疑問に答えます。
書籍概要
27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力
社会人として勉強はしてきたし、人よりも本を読むほうだと思う。
それでも実力が上がらず、同期との差は開くばかり。
これ、新人コンサル時代のわたし、きつねのことです。
もちろん、周りの人間も当然に努力をするコンサルティング業界ですが、
自分も必死にやっているのに仕事で成果がでないと苦しいものです。
ですが、現在ではありがたいことに、周囲から「優秀」と評していただけるコンサルタントになりました。
きつねが成長できた理由の1つが、
新人コンサル時代に読んだこの本【27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力】です。
本書のなかには、現在でも心に刻んでいる言葉があります。
「仕事をしているから勉強する時間がないのではなく、
27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力
勉強していないから仕事の時間が長くなることに、学ぶ中で気がつきました」
学び方を学び、学び続け、時間をコントロールできるようになる。
仕事には人生の多くの時間を費やすが故に、30代前半までに、この考え方を胸に刻んでほしいのです。
おすすめ読者
- 中堅社員として独立した活躍が期待されている30歳前後のビジネスパーソン
- 将来的なキャリアアップに向けて何を学べば良いか迷っている新人社員
- 社会人になるまえにビジネス基礎力を学びたい大学生
これからの社会を担う若手のビジネスパーソンに対して求められるのは、
自らの力で仕事の方向性を定めて、周囲を巻き込みビジネスを推進していくこと。
しかしながら、そのような力を会得しているビジネスパーソンが組織に必ずしもいるわけではありません。
先輩の背中を見ていても学べないことがありえますが、
求められる役割というのは年齢と共に難易度が上がっていくもの。
そんなときに、
ビジネスで結果を出す人が実践する57の学びのコツを捉えることで、活路が拓かれる可能性が高まります。
さらに現状の勉強力がどれほどなのかを測るためのチェックリストも各章の冒頭に記載されています。
チェックリストで自分の力を見直したあと、
それぞれの力を伸ばすために意識するとよいことがまとめています。
おすすめポイント
- ビジネスで結果を出す人が有する57のコツが知れる
- 自分の力がどれほどなのか、測定するためのチェックリストがある
- 現状を把握したあとに、それぞれの力を伸ばすためのアドバイスがまとめられている
著者紹介
ビジネス基礎力を整理したのはグロービス経営大学院です。
経営学修士(MBA)を発行する私立の大学院であり、
本書はグロービス経営大学院の教壇に立つ教員らの知見から導き出されています。
本書の冒頭には、ビジネス勉強力を記す本書の内容について説明する以下のような記載があります。
「ビジネスパーソンとして成長し続けるために、日常生活そのものを、学び続けるサイクルにするためのもの」
27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力
ハウツー本のような即効性のある小手先の知識ではなく、
人生を通して学び続ける意義と学び続ける方法を記載している点が他の書籍と一線を画す点です。
書籍紹介

書籍紹介と題しましたが、本書の各章で語られるビジネス勉強力をリストアップしてみましょう。
章構成(ビジネス勉強力)
「27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力」の章構成
- CHAPTER 1:「学びのサイクル」の全体像
- CHAPTER 2:インプットする
- CHAPTER 3:次のために振り返る
- CHAPTER 4:アウトプットする
- CHAPTER 5:フィードバックを受ける
CHAPTER 1:「学びのサイクル」の全体像(Leaning-Cycle)
まずは「学びのサイクル」とは何かを捉えることから始まります。
「学びのサイクル」の全体像
- キャリアを考える、そして何を学ぶのかを決める・見定める
- インプットする
- 次のために振り返る
- アウトプットする
- フィードバックする
自分の人生(キャリア)をどう過ごすのかを考え、必要な勉強分野を特定する。
そのうえで、本や本以外の日常から学び続け、定期的にしっかりと時間・空間を確保して振り返る。
最後に、SNSやブログでもよいのでアウトプットをして、他者からのフィードバックをもらう。
極限に要約をすると以上になり、この本で書かれていることの全てです。
しかし、この章で記載されていることは全体像を簡単に記したのみ。
詳細について学び・咀嚼するためには各章を読み、自分自身に当てはめていく必要があります。
CHAPTER 2:インプットする(Input)
学ぶことの基本はインプットすること。
インプットについて、3つのポイントが紹介されています。
インプットについての3つのポイント
- 「本」からインプットする
- 「本以外の媒体」からインプットする
- 「経験」からインプットする
本や新聞などの媒体から学ぶのはもちろん、日常生活においても学ぶ機会は多くあります。
共通する重要事項は、学ぶ目的を定めて、不要な情報源だと判断したらインプットの時間をかけないこと。
最初のインプットでつまずいていたら、
後続のステップにおけるご利益も低下してしまいます。
上記の重要事項を実践するためのコツが29個記載されているので、
インプットの方法に課題意識をお持ちの方はこの章を熟読して29のコツを実践してみてください。
CHAPTER 3:次のために振り返る(Reflection)
忙しい日常を過ごすビジネスパーソンは「腰を据えて振り返る」ということが苦手なのではないか。
かく言う自分も、「年末年始くらいしか、腰を据えて振り返ることはできていないなぁ」と思うのです。
自分で気付いたベースの「小さくクイックな振り返り」は日頃から行えていると思うのですが、反省点ですね。
ビジネスに関する振り返り方のコツ
- 振り返る目的を意識する
- 振り返る時間軸・タイミングを意識する
- 振り返る場所を意識する
- 振り返る相手を意識する
- 振り返る方法を意識する
5W1Hを意識して、定期的に振り返ること。
これが重要なんですね。
CHAPTER 4:アウトプットする(Output)
「学び」というとインプットに目が向きがちですが、アウトプットをすることで知識の定着が促進されます。
アウトプットをするときにも、単なる焼き増しのような知識のコピペでは意味がありません。
自分なりに「解釈をする」ことが、アウトプットにおいては何よりも重要。
解釈をする過程や結果によって、知識が定着して新しい疑問・問いが生まれるのですから。
次に考えるべきは他者に対して伝えること。
伝えることは責任が伴います。
曖昧な理解や解釈、ましてや「単なる知識の焼き増し」では、あなたがアウトプットする意味がありません。
アウトプットにおける2つの方向性
- 自分のためにアウトプットする
- 誰かに向けてアウトプットする
CHAPTER 5:フィードバックを受ける(Feedback)
アウトプットしたことについて、フィードバックを受ける。
日常のコミュニケーションも言ってしまえばフィードバックです。
ですが、ビジネス勉強力における「フィードバック」は、能動的なフィードバックという印象を受けました。
自らが成長をするために、マインドを整えて積極的に学びを得るフィードバックを引き出しに行く。
成長に繋がるフィードバックを引き出すコツ
- 姿勢・マインドを変える
- 行動を変える
「自らが、自らに対する問いを立てて仮説検証的にフィードバックを受ける姿勢」とでも言うのでしょうか。
そんな姿勢と行動を行うためのコツが記載されている章です。
オススメの実践項目
以上が「ビジネス勉強力」のサイクルとサイクルを構成する要素です。
気になる章から読んでも問題ないですが、まずはCHAPTER 1を読んでほしいと思います。
この本を読んで考えるべき最重要事項
- あなたの人生・キャリアをどう過ごすのか
- その理想を叶えるために、学ぶべきことは何か
人生の時間は限られています。
どのような時間の使い方をするのか、時間を有効に使えるのか。
その積み重ねが、あなたの人生・キャリアを形作ります。
ビジネス勉強力を学ぶことで、無駄な人生の時間を減らせることでしょう。
今回、筆者「きつね」が実際に読んだオススメの本をご紹介させていただきました。
他にもコンサルタントとして多くの本を読んだなかで、「これは必読!」と感じた本を厳選した紹介記事も書いています!
ぜひよろしくお願いいたします!
