ポジティブ心理学とはどのような学問なのか?
仕事や私生活に活かせる研究結果はないのか?
そんな風に思う方はもちろん、「幸せに生きるってどういうことだろう」と考える方にも知ってもらいたい内容をまとめました。
「ポジティブ心理学」とは
- 「人が幸福に生きるとはどういうことか」を探求する心理学の1分野
- 米国心理学会会長であったマーティン・セリグマン博士によって1998年に創設
- 「PERMA(パーマ)」と呼ばれる5つの要素を向上していく生活をすることが重要
ポジティブ心理学を構成する「5つの要素」とは
ポジティブ心理学について深く理解されたい方は、マーティン・セリグマン博士がTEDでポジティブ心理学について講演をした際の動画をご覧ください。
英語で講演されていますが、下図を参考に、右下にある字幕設定から「日本語の字幕」を表示することもできます。

この動画を通して理解できるように、あなた自身の「強み」を幸福の基礎としたうえで「5つの要素」に関連して活かすことが重要だということが理解できると思います。
「5つの要素」を日本ポジティブ心理学会に記載されている内容を元に、下表にまとめてみました。
要素 | 説明 |
---|---|
P: Positive Emotion | ・ポジティブ感情 ・愛や喜び、感謝などの肯定的な感情 ・ネガティブ感情に対抗する力が高まる |
E: Engagement | ・エンゲージメント、またはフロー状態を生み出す活動への従事 ・夢中に物事に取り組むことで集中力が高まる ・ネガティブな感情を抑制することにも繋がる |
R: Relationship | ・関係性 ・家族、恋人、友人などの社会的に意味のある他者との繋がり ・何かを与えることや貢献することによる関係性の構築 |
M: Meaning and Purpose | ・人生の意味や仕事の意義、及び目的の追求 ・世界や社会などに貢献することや人生で達成したいこと |
A: Achievement | ・何かを成し遂げること ただし「達成のための達成」をも含むため、必ずしも社会的成功は伴わなくてもよい ・感情的に達成をしている実感が大切 |
あなたが寝る前の感情は「感謝」?
ここで、簡単にポジティブ心理学を日常に取り込めるノウハウを1つお伝えしたいと思います。
まずは質問です。
あなたは寝る前に、どんなことを考えているでしょうか。
紙に書いてみてください。
その日の中で失敗したことでしょうか?
その日の中で褒められたことでしょうか?
もしくは、疲れて考えることもなく、眠りについているでしょうか?
人それぞれ、その時々で感情は変わります。
しかし、会社勤めや専業主婦(夫)等、同じような日常を繰り返していると、同じような感情体験を繰り返すことも多いと思います。
日々の終わりがネガティブであれば思考もネガティブに、逆に日々の終わりがポジティブであれば思考はポジティブになります。
感謝の習慣が幸福に
あなたに試してもらいたいことがあります。
それは「寝る前にその日の楽しかったこと、ありがたかったことを紙に書く。」
もちろん家族に話す、SNSで発信するといった方法でも構いません。
しっかりと「楽しかったこと」「ありがたかったこと」を言語化、表現することが大事です。
心理学者のロバート・エモンズとマイケル・ロッカーが行った、ある実験がありました。
彼らは毎日1~2分感謝する時間を1つのグループに設けました。
そして、感謝の時間を設けなかった別のグループとの間で、ある比較を行いました。
その結果は以下の内容です。
感謝の時間を設けたグループは、設けなかったグループより人生を肯定的に捉えるようになった。
ありがたかったこと、嬉しかったことを思い出すことで、その体験を再体験する。
それが習慣化されて、ポジティブ思考になっていったということです。
ここまでいくと自然にポジティブなことに目がいくようになります。
そして、自分のことも肯定的に捉えることが出来るようになります。
これは自分の人生を「あるがまま」受け容れる第一歩です。
寝る前は「1日の中で楽しかったこと、感謝したこと」を書きだしてポジティブに。
次の日、目が覚めたら「太陽を浴びてストレッチ」もしてみてください。
そして朝食に「バナナ・ヨーグルトを食べる」「豆乳を飲む」ことも意識して取り組んでみてください。
理由ですか?
こちらの記事でもまとめていますが、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを増やしやすい体質を作り上げることは幸福感を得るうえで大事な基礎になりますから。

もう一度、繰り返しますね。
「寝る前の感謝」と「朝、目が覚めたら、日を浴びてストレッチ」ですよ。
そして「朝食にバナナ・ヨーグルトを食べて、豆乳を飲む」です。
この生活をまずは、1週間続けてみてください。
お金が掛からないお手軽な方法です。
「いつも」の生活に少しの変化で、「いつも」の生活に大きな変化を。
本日もお読み頂けて嬉しいです。
ありがとうございました。
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