「若い頃、特に20代の経験や自己投資が将来の年収や得られる経験を変える」
実際に20代で自己投資に数百万使った身としても、納得できる説です。
でも、あなたにとって、本当に必要な自己投資ってなんでしょう?
読書・資格取得・英語・プログラミングで良いのか?
ただし、英語やプログラミング等の様々な自己投資をオススメしているサイトやブログに記載されていることを単純に実施していっても、あなたの価値向上は微々たるものになる可能性があります。
- 業界でおすすめの資格を取るだけ
- 話題の最新ビジネス書を買い込んで読書をするだけ
- もしくは自己投資をせずに将来に備えて貯金をするだけ
どれもアウトです。
目的もなく、あなたの時間とお金を無駄に使わないでください。
誤解を防止する為にお伝えしますが、英語やプログラミングが無駄ということは決してありません。
社会人として有効な自己投資分野ではありますが、あなたの歩みたい道や環境、あなた自身の適正等を考慮しなければ意味がありません。
そのことが、この記事でお伝えしたい最も大事なことです。
「20代で自己投資」前におすすめの思考法
私の体験談に戻ります。
20代で数百万を自己投資。
もちろん、お金の捻出には頑張りました。
確かにコンサルティング業界は国内の平均年収400万前後と比べると、頂ける給料は多いです。
とは言え、通勤時間を考慮したら家賃も高めの所に住む必要もあるし、最新のビジネス・テクノロジー情報等を得る為の各種会費や書籍代等は必須です。
一人暮らしの場合、自炊も難しいので外食や中食が増えてしまい、気付けば食費も・・・。
ただ、その中でも時間とお金を捻出しました。
まずは自分の得意な領域で、安定的な収入を得る。
次に年収が上がりそうな分野・自由時間を増やせる分野に積極的に自己投資をして、投資を回収。
その結果得られた資産を更に投資に回して・・・というサイクルを回すことが大事です。
逆に、収入増が期待できない分野への投資は控え、同時にコストカット(固定費・変動費)を目的にしたカイゼン活動を継続して実施する。
ビジネス感度の高いあなたは、1つのフレームワークが思い浮かぶかもしれませんね。
ボストン コンサルティング グループ(BCG)が1970年代はじめに提唱した、「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」です。
ここで簡単にPPMの説明です。

縦軸に「市場成長率」と横軸に「相対的マーケットシェア」を取り、自社事業の位置付けを整理し、各事業を拡大していくのか、撤退するのか等の意思決定をするフレームワークです。
自己投資PPM
自己投資分野を決める上でも、概念的にはこのPPMをイメージすると効果的でした。
それが以下です。

人材需要が増えそうで、自分の経験や人脈等と照らし合わせて仕事にありつける可能性が高く、自身の興味関心からしても、学習意欲が高い分野というのは「花形」です。
私にしてみれば、この「花形」に位置するのが「英語でありITであり経営戦略だった」ということです。
逆に「問題児」という位置に該当するのは「プログラミング」です。
私は過去の案件でプログラミングも担当しましたが、これは中々に適正が分かれます。
「花形」で書いたITというのは、新しいテクノロジーがこの世に与える影響や、その技術要素等に興味がある、という定義になります。
それらを実現する為のスキルであるプログラミングというのは、私にとっては正に「問題児」でした。
IT人材の収入が上がっているのはもちろん自明の理ですし、思い描いた通りにプログラムが動くときは楽しいのですが、「1人でパソコンに向かって環境構築をしてデバッグをして・・・」というのは性格的にあまり向いていませんでした。
自分が既に経験済みの分野だったり、仕事で通用するスキルがあって即戦力になるのであれば、人材需要が然程増えなさそうでも、それは「金のなる木」になります。
資格取得で就職できる分野が多いかもしれませんね。
例えば、簿記で経理職、宅建で不動産事務、調理師免許で飲食店勤務等々。
あなたにとっての「花形」「金のなる木」とは
まずは、あなたが歩みたい道や興味のある分野を考えてみてください。
その上で「花形」「金のなる木」を作り上げる為の自己投資先を探してみてください。