【図解】カッツモデル(Katz model)とは?マネジメント階級別のスキル割合

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カッツモデルを理解して、あなたのマネジメント階級に即したスキルを学びましょう。

カッツモデルとは何か。

その説明をする前にお伝えしたい実例があります。

筆者「きつね」は大学時代に心理学を専攻していたので、新人コンサルタントとして即戦力となるような人間ではありませんでした。

もちろん、マーケティングやマネジメントに心理学は活用できますが、ミドルマネジメントと呼ばれるような管理職や幹部層になってからの方が、その価値を実感できます。

一方で新人時代は、業務遂行に直結する情報収集能力や資料作成力、英語力、プログラミングスキルなどのいわゆる「テクニカルスキル」を備えた人間の方が重宝されます。

経営学部や経済学部の人間であれば、市場調査や資料作成力の経験があるかもしれません。

情報工学部であればプログラミングができて即現場で開発を行うこともできるかもしれません。

ですが、心理学専攻であった私は科学的実験手法や統計知識を多少は有しているものの、コンサルタントとして求められる域には達していませんでした。

その為、どんなプロジェクトでも良いから仕事(案件)に就けるように、20代前半はとにかく「テクニカルスキル」を磨くことを意識していました。

当時は知りませんでしたが、この自己研鑽に励んだ過去の自分とマネジメントを学ぶ現在の自分は「カッツモデル」で適切に表されていることに気付きました。

目次

カッツモデル(Katz model)とは

カッツモデル
カッツモデル

それでは、カッツモデルの説明です。

カッツモデルとは

  • ロバート・リー・カッツ(Robert Lee Katz)という米国の経営学者が提唱した
    職位(マネジメント)層ごとに求められるスキルの割合をモデル化したものになります。

主任やチームリーダーと言われる現場での業務遂行を率いるマネジメントスキルと経営者や役員に求められるマネジメントの考え方やスキルは全く違いますよね。

「現在のポジション・職位で求められるスキルは何か、もしくは将来的に必要なスキルは何か」を可視化することで、効率的なスキル開発に結び付けることができる点でとても有意義なモデルとなっています。

カッツは1974年9月号の『ハーバード・ビジネス・レビュー』に「Skills of an Effective Administrator」という論文を寄稿しています。

英語となりますが、原本を読むことでより深い理解に繋がるので、興味のある方は一度覗いてみてください。

テクニカルスキル

「業務遂行能力」と訳されます。

現場で働くメンバーは日々の業務を遂行していき、ビジネスを前に進めていく必要があります。

実際の現場で必要とされる各種スキルがテクニカルスキルです。

テクニカルスキルの例

  • 情報収集能力
  • 資料作成能力
  • 英語力
  • プログラミング力
  • 簿記会計力リスト

「ハードスキル」と呼ばれることもあるように、資格や試験などで可視化することが出来るスキルが多くなっています。

マニュアルを整備することや研修を行うことで比較的容易に習得できるものから、英語力やプログラミング力のように習得までに時間と労力を要するものまで幅広くあります。

そのうえ、業界・職種によっても必要なテクニカルスキルは変わってきます。

このように一概に定義することは難しいため、社内で必要なスキルとその習得方法(OJTなど)を定義していくことが重要ではないかと思います。

ヒューマンスキル

「対人関係能力」と解釈できます。

自分の部下や他部署・社外の関係者との人間関係を構築し、維持していくスキルです。

「人間性・気質」という先天的な要素も大きく影響するスキルだと思います。

しかし、「自分はこういう人間だから」と割り切って(諦めて)しまうのではなく、自分自身を理解したうえで、相手や場に応じた適切なコミュニケーション方法を学んでいくという意味で開発可能なスキルと捉えてください。

ヒューマンスキルの例

  • コミュニケーション力
  • 傾聴力
  • プレゼンテーション力
  • 動機付け
  • リーダーシップ

上記のような普遍的な対人関係スキルが該当します。

業界・職種に依存しないので書籍やセミナーで学ぶことができます。

コンセプチュアルスキル

最も高次なスキルと捉えることができる「概念化能力」です。

知識や経験、もしくは観察して得た情報を元に分析・考察をして本質的なことを考えるスキルとなります。

ビジネスや組織の方向性を検討するとき、もしくは重要な意思決定をするときに重要なスキルです。

単純に目の前に並んでいる情報から判断をするのではなく、「なぜ?」「ほんとうに?」「ほかの考え方をすると?」といった風に、自らで「問い」を立てて本質的なことを見分けるスキルです。

可視化が難しい○○思考(シンキング)と呼ばれるものが該当することが多いですが、このスキルの高い人と会話をしていると自然と「凄いな」と感じている自分がいます。

コンセプチュアルスキルの例

  • ロジカルシンキング(論理的思考)
  • ラテラルシンキング(水平思考)
  • クリティカルシンキング(批判的思考)
  • チャレンジ精神
  • 洞察力
  • 探求心
  • 柔軟性

効率的なスキル獲得にカッツモデルを活かす

これらのスキルは現場や成功・失敗問わず経験からしか学べないものもありますが、自分の努力で向上させることもできます。

周りの同期や少し上の先輩が「カッツモデル」を知らずに、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいるのならチャンスです。

あなたは、次に体得すべきスキルの考え方を知ったのです。

現在より上のマネジメント層に昇格したときを見据えて、学習を始めてみてください。

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