あなたの自己投資は、単なる趣味になっていはいませんか?
もしこの質問を受けて、あなたが少しでも「ギクッ」としたのなら。
この記事を通して自己投資について、深く考えて頂く機会になれば嬉しいです。
話を分かりやすくする為に「英語」を伸ばしていくと決めた社会人を主人公として記事を書いていきましょう。
- 20代後半男性
- 大学時代は社会学を専攻
- 学生時代に海外旅行等を通して英語に興味を持って勉強をするも実務で使える程の実力は付かず
- 文系でこれといった資格もなく、国内向け食料品メーカーの営業として就職
- 数年働く中で大学の同期が活躍する姿や自社の先輩(数年後の自分)を見ているうちに、何か変えなければと悩むように
- そこで、これからのグローバル時代に活かせそうで昔から興味のあった「英語」を勉強してみることに
- 「英語ができるだけで年収も上がる」と聞いたことがあるので、淡い期待も込めてオンライン英会話の入会ページにアクセスをしてみる・・・。
どこにでも居そうな方ですね。
今日はこの主人公を題材に「自己投資が単なる趣味にならないか」というテーマで記事を書いてみたいと思います。
評価のベースは「仕事ができる」ということ
ここで質問です。
この主人公が「英語」を伸ばす為にオンライン英会話を始めることは「自己投資」でしょうか。
それとも「趣味」でしょうか。
・・・。
答えは「趣味」です。
それは何故か。
投資対効果を考慮した意思決定になっていないからです。
前向きにキャリアアップを目指した勉学を始めているので「自己投資」のようです。
が、この主人公はオンライン英会話を続ける内に「趣味」として楽しく外国人教師と会話する日々を迎えるか、もしくは体験プランが終わった後に度々届くメルマガを読むだけの日々を迎えます。
その差はやはり、明確な投資対効果の考えがないからです。
投資とは「金銭的価値を投じて、それ以上の利益を得ようとする活動のこと」です。
主人公には「(世間一般的に)英語ができる=年収が上がる」という淡い期待はあります。
しかし、「年収がいくら上がるのか」といった見立てや「その期待値に対する会費は高いのか安いのか」という判断をしていません。
「英語ができる=年収があがる」なら外国人の大半は高年収になります。
現実はそうではないですよね。
高い年収を得られる人は英語もできる傾向にあるというのが真実です。
実際、外資系企業は日系企業に比べて年収が高いと言われています。
それは実力主義という文化が根底にあって、その世界でコミュニケーションを取る為には英語が必須というだけのこと。
英語ができるだけのゴミ拾いの人間が年収1,000万を恒常的に得るのは難しいと思いませんか?
なので、ベースとしては「仕事ができる」ことが大事です。
最優先すべきは、あなたの本業に関するビジネススキルを向上させることです。
自己投資と趣味を分けるのは「現在の会社(環境)で投資回収できるか」
ベースとして「仕事ができる」方は「次にどの分野を伸ばしていくか」「その分野を伸ばした先に投資を回収できるか・リターンを得られるのか」という話に移ります。
この主人公も上司や取引先から優秀という評価を得ている場合は、+αとしての「英語」を磨くのは効果的でしょう。
しかし、そこでも考えなければならないのは「環境」の問題です。
世界情勢等も環境ですが、もっと身近な勤め先の話です。
例に挙げている主人公が勤める会社は国内向けの食料品メーカーです。
英語を業務で活かす機会がありません。
この会社では英語が喋れても価値がないのです。
仮にビジネス英語を身につけたとしても同じ会社にいては宝の持ち腐れ。
海外事業展開の噂があるならまだしも、それすらないなら英語を使える企業へ転職することも考えないと投資を回収できません。
投資を回収できる環境にあるのか、そういった環境に飛び込む勇気があるのか。
自問して前に進む覚悟が出来てからでないと「趣味」で終わってしまいます。
主人公にも伝えたいです。
「このまま趣味で終わらない?」
この主人公は英語力が上がったら転職をする覚悟ができるかもしれません。
でも順番が逆なのです。
準備が整ったから転職を考えるのではなく、キャリアにおける目的・目標を定めたうえで必要なスキルを高めていくという思考の順番が重要なのです。
1人で考えるには難しいテーマですし、身近なことから少しずつ変えていこうと思うことが人間は多いですから、考えがまとまらないことも多いでしょう。
そんな時はアクシスコンサルティングに転職相談をした記事にまとめたように、専門家の意見を聞くことも効果的だと「きつね」は思います。

他にも自己診断ツールを使って「本当に自分がしたいことは何か」を考える機会を得ることも良いですね。
あなたの悩みは、あなた1人の力で解決する必要はありません。
むしろ1人で解決しようと頑張ることで、余計な遠回りをしてしまうことも。
無料で使える相談相手としての転職エージェントやツールをうまく活用していきましょうね!