客先常駐=高級派遣?ベイカレントやアクセンチュアなどの総合系コンサルが揶揄される理由

最近は「高級文房具」や「高級派遣」と揶揄されることもあるコンサルティングファームに勤めるコンサルタント。

クライアントの企業にプロジェクトルームや席を用意して頂く、いわゆる「客先常駐」形式でのプロジェクト推進が増えていることから、このような表現が使われています。

業界では、ベイカレント・コンサルティングは前身の企業がSIer派遣だったことから、高級派遣と揶揄されることは多いです。

ベイカレント・コンサルティングに限らず、同じようなIT・デジタル領域に強みをもつアクセンチュアや戦略系と言われていたBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)も高級派遣

ただ単に客先常駐という形では高級文房具・高級派遣と揶揄されることはありません。

本来的に言えば、クライアントと共に課題解決を推進していくはずのコンサルタント。

それが時代の変化と共に、提供している価値が変わってきたことが悪い方向に働いた結果、高級文房具・高級派遣と呼ばれるコンサルタントが増えたのです。

客観的データというよりも、実体験に基づく私見を前面に出した「客先常駐」が増えている背景や、そこから我々コンサルタントが考えるべきことを記載したいと思います。

目次

ベイカレント、アクセンチュアにBCGも!客先常駐コンサルタントの増加

環境変化・技術変化が激しく、個人の価値観も多様化している時代です。

「解くべき問い」と「その答え」は絶対的なものが存在せず、ただ効率を追い求める施策やテンプレート化した施策を横展開(流用・転用)することだけでは競争優位を築けない時代です。

戦後の高度経済成長期は「画一的需要>画一的供給」という図式が成り立っていたと考えています。

日本国内で需要の方向性は(ある程度)統一されており、その画一的な需要を満たす為、大量生産を効率的に行うという時代であったと思います。

しかし、バブルが崩壊してから上記の図式が成り立たなくなったのだと思います。

株価や地価の急激な上昇に伴う資産や所得の拡大も、バブルが弾けることで一気に縮小します。

私自身はバブル崩壊後の世界しか知らないのですが、微かな記憶では、父が会社かどこかから貰っていた商品券の束等が数年後には貰えなくなっていたように思います。

そのような経済状況、家計状況では「緊縮需要<画一供給」という時代だったのでしょう。

過去の高度経済成長期に整備された生産施設が余ってしまう状況。

故にバブル崩壊に端を発する過剰債務と相まって、新しい設備投資もされない「失われた20年」

そこではコスト削減や財務健全化等のコンサルテーションが求められ、ERP導入等の全社最適化を志向するパッケージ導入コンサルが重宝されました。

恐らく、多くの企業で同じような状況だったので、テンプレート的なコンサルも通用したのでしょう。

ここが転換点だと考えています。

テンプレート的なコンサルティングサービスの提供とIT関連のプロジェクト増加。

どうしても頭脳労働としてのコンサルタント以外にも、他社で実行したコンサルティングサービスを横展開できる器用なコンサルタントと現場で動く労働力としてのコンサルタントも必要となってくる。

(その方がコンサルティングファームも儲かる・・・。)

結果として、コンサルティングファームにおける採用数増加とプロフェッショナリズム意識の低下。

上位層が定めたテンプレートやプロジェクトの計画を、如何に守るかを考えるコンサルタントも一定数現れることは避けられない。

最悪のケースでは、資料作成要員でも構わない。答えはクライアントが語るから。

もちろんすべてのコンサルタントが上記のようなマインドを持っているわけではありません。

プロフェッショナルとして自己研鑽を続け、クライアントに貢献できる課題設定と課題解決に邁進するコンサルタントが大半です。

しかし、数が多くなれば一定数は(少ない数だとしても)クライアントをリードして課題解決に立ち向かうという考えがないコンサルタントも出てくる。

客先常駐をしながら、クライアントの語る絵空事を、パワーポイントを駆使して綺麗な資料に落とし込むだけで高いフィーをもらえるという実態。

上記が「高級文房具・高級派遣」と揶揄されるコンサルタントが生まれた背景だと思います。

そこから時は流れ、経済の持ち直しや最低限需要の充足が起こり、ITの発展に伴う「多様な価値観の発生⇒表現」が成されるようになったのが現代です。

「One To Oneマーケティング」や「個客」というワードが飛び交うように、「個別需要=個別供給」が求められている時代です。

過去の事例は通用せず、単純な競合比較等で推進したプロダクトアウトな製品開発では顧客(個客)に響かない。

難しい時代です。

VUCA(※1)な世の中では、テンプレートは存在しません。

※1 :Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字を取った造語。複雑で予想が難しい時代認識を表す言葉。

戦略検討から実行支援までがコンサルタントに求められる価値

時代が変わっても、コンサルタントがクライアントに提供する価値は「問いと答えを探し続けること」だと考えています。

ポイントは「探し続けること」です。

激変する世の中で、現場も知らずにデスクトップリサーチだけで生み出された施策にどれほどの価値があるのでしょうか。

抽象的な概念や理想論を語ることは簡単です。

「ビッグデータを使って革新的な製品を創出する」

響きは素晴らしいですが、実際にどうすれば良いのか。

どんなデータを集める?どうやって分析する?製品企画に活かした分析になっている?

考えることは山積しています。

そのような課題を解決するのは現場です。

確かに方向性を定めることも重要です。

ただ、定めた方向性が誤っているかは実行しないと判断ができない世の中です。

施策を実行している間に様々な変化が生じてしまい、施策自体が無意味になることもあるでしょう。

現場は施策実行中に発生する重要課題を検知し、経営層にエスカレーションし、経営判断を仰いで施策の修正を主導していきます。

そう。

困っているのは現場なのです。

「優秀な頭脳」と「効率的な手足」の両方が存在しないと、「現場での施策実行推進」と「経営的判断」に断絶が生じる。

その断絶を埋めるのが、我々コンサルタントであると思います。

これも「客先常駐」のコンサルタントが増えた一因だと考えています。

経営と現場を結び続け、クライアントと共に変化する世の中に対する「問いと答え」を「探し続ける」こと。

客先常駐であろうと、高級文房具・高級派遣と揶揄されようと、それが「コンサルタント」という職業であることに変わりはないのではないでしょうか。

あなたの提供価値は?

もし、この記事を読んでいるあなたがコンサルタントとして働いているのであれば、業界動向から実感できることも多いかもしれませんね。

一方で、コンサルタントという仕事に興味を持っている業界未経験者の方だとしたら、少し難しいお話であり実感の湧かないお話だったことでしょう。

でも、どんな仕事だろうと「お客様のために」というマインド自体は共通するはず。

大事な考え方だけでも伝われば嬉しく思います。

さて、ここで「あなたの提供価値」について考えてみてほしいと思います。

ビジネスパーソンとしての提供価値は「年収=市場価値」というバロメーターで表現することが可能です。

日々、ビジネス環境は変化していき、求められる人財も変化していきます。

  • 自分の市場価値を知りたい
  • 業界プレイヤーの動向を把握したい
  • コンサルとしてのキャリアを視野に入れている

心身の健康やプライベートの充実を図りながらも、ビジネスパーソンとして成長する。

結果としてビジネスパーソンとしての市場価値が上がり、年収も高くなっていく。

そんなことを実現するための手段として「ホワイトなコンサルティングファーム」でのビジネスライフも考えてみてください。

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