コンサル転職活動記:現職の総合系コンサルファームを辞める理由は?

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現職の総合系コンサルティングファームから転職しようと思います。

新人コンサルタント時代から色々な経験をさせてもらい、20代でマネージャーに昇格させてもらえてマネジメント経験も得られたのは本当に感謝です。

でも、30代からのキャリアプランとワークライフバランスを考えて転職をすることにします。

今回は「一見すると充実したキャリアを歩んでいるのに、なぜ転職するのか?」という転職面接の時に聞かれた質問について、改めて考えて自分なりの答えを文字に残そうと思います。

コンサル業界への転職を考えている方、逆に「コンサルを辞めようかな」と考えている方には、「こういう考えで転職をしている人もいるのか」という参考になれば嬉しいです。

目次

専門性を磨きたい領域が見つかった

一番大きい理由は「専門性を磨きたい領域が見つかった」というものです。

総合系コンサルティングファームではITコンサルタントという立ち位置で「ビジネスとITの橋渡し」をするような役割を中心に担ってきました。

漠然とした事業戦略をシステム開発に落とせるように要件定義をしたり、PMOとしてシステム開発・導入プロジェクトをマネジメントしたり、新人コンサルタント時代は実際にプログラミングをしたこともありました。

ITコンサルタントとして働くなかで、広告代理店とプロモーション施策検討を行ったり、WebサイトのUI/UXを改善案を検討することもありました。

どちらかと言えばITコンサルタントとしての本筋とは異なる「広告代理店とのプロモーション施策検討・WebサイトのUI/UX改善」の経験から以下の理由を見つけました。

総合系コンサルティングファームからの転職理由①

  • 「人生の選択肢を広げる」という意味合いで、
    個客(一人ひとりのユーザー)に最適化したマーケティング(サービス・商材のレコメンド)に携わりたい

なんのこっちゃ、って感じですよね。笑

自分でもまだ解像度が低いとは思います。

マーケティング施策や最適なWebサイトの導線改善を考えているときに、思うことがありました。

きつね

本当にサービス・商材を届けるべき人に届けられてない会社って世の中にたくさんあるんだろうな。
それって、消費者目線でも自分に必要なサービス・商材と出会えないことになるから、不幸だよな。

といったことをです。

データが溢れかえっている世の中で、一人ひとりが新しい人生の選択肢を、安心して選べるようなデジタルマーケティングが行われる社会にしたいのです。

自分が転職活動をするようになって気付いたのは、転職をすると影響があるのは「キャリアプランだけじゃない」ということ。

転職をすると収入や福利厚生が変化するので、保険のプランを変えたり、資産運用の方針を変えたりする必要があります。

既婚者やお子さんがいる方の転職となると、考えるべき要素は更に増えていきます。

でも、「キャリア診断・性格診断の結果や就業状況」といった仕事に関する情報と「家族構成・家計状況」といったライフプランに関わる情報は分断されているため、総合的な判断を客観的にできるサービス・商材は存在しません。

これって、結構もったいないと思うんですよね。

あとは「Amazonや楽天みたいなプラットフォーム内でのレコメンド」ではなく、「会社やサービスを跨いだレコメンドができるプラットフォーム・マーケティング」ができると良いですね。

「X社のゲーム好きが好きなAさんは、細かい作業や組み立てる作業が好きだから意外に料理も好きになる可能性高い⇒Y社の料理教室をレコメンド」みたいな。

個人情報を扱うことになるのでビジネスとして成り立たせるにはハードルもたくさんあると思いますが、本人も気付いていない(売れるとも限らない)可能性をレコメンドすることは新しい選択肢を与えると思っています。

実現に近づくため、「デジタルマーケティング特化のコンサルタントを目指す」か「データビジネスに強みを持つ事業会社」への転職を目指しています。

人生、お金が最優先事項ではない

次の理由は「ワークライフバランスを改善したい」という普通の理由です。

コンサルティング業界もホワイト化が進んでいるので、残業時間が月で45時間を超えることも休日出勤をすることもほぼありません。

それでもコンサルタントという仕事が大変なのは変わりません。

むしろ限られた時間で成果を出さないといけないので、生産性を高める(解くべき問いを見極め、効率的にアウトプットを出していく)スキルはいっそう求められるようになっていると思います。

生産性を高める必要性が増してきた環境要因があるなかで、総合系コンサルティングファームでマネージャーにまで昇格してしまうと、自分の得意分野でプロジェクトを立ち上げて効率的にプロジェクトマネジメントをする方が「賢い」ことになります。

そうでないと限られた時間で、クライアントからコンサルティングフィーに見合う成果を出せず、結果としてファームからの評価・給料が下がってしまいます。

筆者「きつね」の場合だと、「経験値がほとんどないデジタルマーケティング分野でのコンサルティングに挑戦することが難しくなる」というジレンマに陥ります。

現職のコンサルティングファームが悪いわけではなく、以下のような発想がもう1つの理由です。

総合系コンサルティングファームからの転職理由②

  • 新しい領域に挑戦したい
    ⇒マネージャー職としてプロジェクトマネジメントや若手コンサルタント育成の責務がある
    ⇒新しい領域に挑戦をすると、これまでのような生産性と心身の健康をキープすることは難しい
    ⇒ファームとしてもクライアントとしても、「マネージャー職が挑戦します!」は受け入れがたい部分もあるはず
    ⇒いっそ、専門性を磨きたい領域に近づける会社に給料を下げてでも転職をした方が「三方良し」になる

このような発想からの判断になります。

都心のタワーマンションで派手に生きたいという人間でもなく、相応の生活ができれば良いという金銭感覚ですので、給料が下がることも許容できます。

マネージャー職のような管理職でなくなることも問題ありません。

むしろ再修業をしたいので、プレイヤーに戻りたいですね。

「現場の最前線を知らない=基礎ができてない」だと思うので、ツール運用やデータ分析のような作業もやっていきたいと考えています。

マネジメントをする側の方が高い報酬をもらえるというのはビジネスの基本ルールですから、作業をしたいという考えがある以上は給料減も覚悟の上です。

もう職歴ロンダリングです。

専門性を磨きたい領域に時間を集中させることで労働時間も抑えることを狙いますし、そもそもホワイト企業にしか就職する気はありませんけれど。

コンサル転職を気軽に

自分が転職活動をする過程で「現職の総合系コンサルファーム辞める理由」について考え直してみました。

自分がマネージャーという管理職になっていなかったら、転職をせずにファーム内で挑戦をする可能性もあったかもしれません。

マネージャーであるということを真剣に捉えすぎかもしれませんが、ファームを代表してプロジェクトを率いるのですから自分を騙しながら働くのは無理だと思いました。

転職をすることにしましたが、現職のファームには感謝をしています。

「ITコンサルタントとしては闘っていける」という自信を得られる経験を積ませてもらいました。

だからこそ、「長い目でみたら良い選択をした」と思えるように頑張っていきたいと思います。

それが恩返しになるとも思っています。

逆に「コンサルタントになってみたいな」と思っている方は変に構え過ぎないで、コンサル転職に挑戦してみてほしいとも思いますね。

プロフェッショナルとして仕事に向き合う心構えを多くのビジネスパーソンが得るだけで、日本の生産性は大きく変わると思います。

こちらの記事でもまとめていますが、最近はホワイトなコンサルティングファームというのも増えています。

過度に恐れず、まずはカジュアル面談という形で進められることをオススメします!

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