コンサル業界に関係なく、ビジネスパーソンとして求められるようになっている論理思考・ロジカルシンキング。
「論理的じゃない」
「ロジカルシンキング弱いよね」
「ロジックが破綻してる」
あなたも仕事が出来る上司から言われたことがありませんか?
この記事ではロジカルシンキングや論理力がビジネスの世界で重要視されている理由を解説。
さらに、論理力強化にオススメの本を紹介します!
この記事を読んで、あなたがロジカルシンキングの重要性に気付き、鍛えていけば転職・就職や昇進に活かせるはずです!
わたしたち1人ひとりが、活躍できるビジネスパーソンになることで日本企業は強くなるのです。
ロジカルシンキングができないと詰められるのはなぜか
ロジカルシンキングハラスメント、通称「ロジハラ」に悩むことはビジネスパーソン誰もが通る道でしょう。
今回は、この「論理力」の重要性を理解してもらいます。
画面のスクロールを15秒止めて、論理が重要な理由を論理的に考えてみてください。
1、2、3・・・
自分なりに考える癖を付けることが全ての基礎になりますよ。
11、12、13・・・。
さて、理由を挙げましょう。
納得感の醸成
抜け漏れを防ぐ、思考を深掘する、筋道を立てて説明する。
でも、突き詰めると「納得感の醸成」に行きつきます。
自分の中でも、相手との間でも「納得」をするには、検討している事項や議論している点が如何に「論理的に妥当」であるかが重要になります。
ITの世界では、インプット(情報入力)⇒プロセス(情報処理)⇒アウトプット(情報出力)の3工程でシステム処理を考えることがあります。
この考え方・思考法は、人に置き換えても同じで、論理は上記の各工程で納得感を醸成していくのです。
インプット(入力)における論理思考
インプットにおいて論理力が重要な理由を詳細化すると、以下のようなことが考えられます。
- 抜け漏れなく意思決定に必要な情報を集められる
- 逆に、意思決定に不要な情報を適切に捨てることができる
- 集めた情報を、目的に照らし合わせて、適切に理解できる
関東支社の売上を上げるためにどうしよう?とチームで考えているのに、東北支社の売上や関西地域の競合情報を調べても、恐らく意味はないでしょう。
後続のプロセスに必要なインプット情報が誤っていたら、その情報を処理(自分なりに咀嚼・加工して意見を出す)ことに誤りや無駄が生じてしまいます。
つまり、自分の中での納得感、誰かに伝える場合は相手にとっての納得感の土台になるのです。
プロセス(処理)における論理思考
次はインプットした情報を咀嚼し、加工し、示唆や意見を出す工程です。
自分がインプットした情報を、最終的なアウトプットに結び付けなければ、その仕事は仕事としての意味を成さない(価値がない)ことになります。
自分の中に蓄えられた情報や経験を、目的に結び付けて意味のあるアウトプットとなっているのかをセルフチェックする上で論理力は重要になってきます。
例えば、ある商品を売っている関東のA支店と関西のB支店で売上に差があるとします。
A支店の方が売上が順調に増えていっているのに、B支店では売上が下がっている。
この時、販売している商品の競争力が低下したのでB支店の売上が下がったと解釈をするのは論理的に妥当とは言えないですよね?
原因はB支店の営業に問題があるのかもしれませんし、関西の地場企業が競合商品を展開してきたのかもしれません。
後者だとしても、販売価格やプロモーションを考えることで、既存商品で売上低下を止めることができるかもしれません。
事実を解釈し示唆を出すときに、論理チェックが機能するかどうかが大事になります。
アウトプット(出力)における論理思考
最後にアウトプットです。
いくら正しく情報を理解し、自分なりに論理的に解釈をしても、そこから導き出される判断・行動が論理的に正しくないと残念な結果を招いてしまいます。
仮に正しい判断や行動を導き出せても、それを誰かに伝える必要がある場合はどうでしょうか。
相手に分かりやすく説明をして、理解してもらい納得してもらうことが必要な場面です。
この段になって説明内容から論理的妥当性が失われると、自分の真意は相手には伝わらず、自分の苦労も水の泡です。
「B支店の売上が下がった⇒新商品を開発しよう!」
これは論理の飛躍ですね。
原因と対策の論理関係の説明が欠如しています。
市場全体で売り上げが下がっている、市場自体が縮小している可能性を無視しています。
転職・就職の面接でも論理的に回答できますか?
このように「納得」へ導く為に「論理」は必要なのです。
前提としてのインプット、情報処理としてのプロセス、最終的なアウトプットにおいて論理が保たれていないと「モヤモヤ」して腹落ちしない。
納得できない。
それが理由で、あなたの仕事が前に進まないのはもったいないことです。
論理力が重視されるのは、他人と仕事を進めるためです。
転職・就職の面接においても、「面接官の質問に対して論理的に回答できるか」というのは重要な判断材料。
「論理」と「感情」のうち、トレーニングで鍛えやすいのは論理です。
感情は相手がいることですので、1+1が2にならないこともありえます。
一方で論理は前提と理論と解釈が正しければ、1+1は2にならざるを得ないのです。
その論理思考の型を学び鍛えるのにオススメなのが、私もコンサルタント1年目に解いた【論理トレーニング101題】です。
下手な論理思考本を買うくらいなら、この1冊を徹底的に解きまくった方がコスパ良いですよ。
他にもコンサルタントという仕事を務めるうえで、論理力や思考力を鍛えるために読んだオススメ本をご紹介しているこちらの記事も読めば、あなたのビジネススキル向上間違いなしです!!

コンサルティング業界への就職・転職時は基本的にケース面接が行われます。
面接官からお題を出されて、その答えを自分なりに考えて説明と議論を行う面接形式です。
フェルミ推定と呼ばれる「日本にある電柱の数は」という問題が出されて、自分で計算式を考えるケースもあれば、「○○業界の変革機会に対して提案せよ」という抽象度の高いお題もあります。
どのようなケース面接でも、根底にあるのは論理的思考力が試されています。
コンサルティング業界でやっていけるかどうかの第一関門はロジカルシンキングができるかどうかです。
あなたがロジカルシンキングに苦手意識を持っているなら、将来的な転職やコンサルティング業界でのキャリアアップを意識して、すぐにでもトレーニングをした方がよいでしょう。
コンサルティング業界特価の転職エージェントであるアクシスコンサルティングに面接対策の相談をすることで効果的なトレーニングもできるので、こちらの記事を参考にさっそくコンタクトをしてみてください!
