for Startups(フォースタートアップス)には、期待をしていたので残念です。
転職を考え、様々な転職サイトや人材紹介会社に登録をしました。
その中で、ベンチャー企業・スタートアップ界隈の求人を多く扱うfor Startups(フォースタートアップス)という転職サービスにも登録をしたのですが・・・。
担当者がたまたま残念な方だっただけかもしれませんが、「人材紹介をして成功報酬をもらう・投資先のベンチャーを成長させて投資回収をする」という自社のビジネスしか考えていない企業という印象。
とても残念です。
ただ「成長産業支援の仕組みづくり・日本の国際競争力挽回」という創業の背景には感銘を受けるので、ぜひとも改善していき、日本経済成長のエンジンのような存在になってほしいと思っています!!
今回は、将来への期待という意味も込めて・・・。
実際にfor Startups(フォースタートアップス)に紹介された企業で面接をした結果を踏まえて、人材紹介会社としてオススメしない理由をお伝えします。
逆にfor Startups(フォースタートアップス)の有効的な使い方・オススメの関わり方も発見したので、ベンチャー・スタートアップへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
for Startups(フォースタートアップス)のビジネスモデルとは
for Startups(フォースタートアップス)とは、2016年9月に設立された「フォースタートアップス株式会社」の運営する人材紹介サービスです。
「成長産業支援事業」を事業内容に掲げて、ベンチャー・スタートアップ界隈に対してリソース(主にヒト)支援をするという会社です。
経済界において日本が国際的な競争力を失ったと言われて久しいですが、そのような状況を打破するために必要な会社ではあると思います。
そんなフォースタートアップ株式会社の2022年3月期第2四半期決算説明会で、売上高の95%を占めていると公表されている事業があります。
「タレントエージェンシー」事業という事業で、そこに位置するのが「for Startups(フォースタートアップス) 」という転職支援・人材紹介サービスです。

転職希望者にベンチャー・スタートアップ企業を紹介して転職が成功したら、成果報酬型で手数料収入を得るビジネスモデルです。
残念ながら、売上の95%が人材紹介の手数料収入。
ベンチャー・スタートアップ企業に人を紹介して、転職をしてもらわないと売上が立たないビジネスモデル。
人材紹介量が売上に直結するので、担当の人材コンサルタントは転職を成功させようと必死なのでしょうか。
それが、次の章でお伝えする“ for Startups(フォースタートアップス)の人材紹介をオススメしない理由 ”に繋がるのかもしれないと思っています・・・。
for Startups(フォースタートアップス)の転職支援・人材紹介をオススメしない理由

上の画像は企業口コミ サイトの『転職会議』にあった口コミです。
for Startups(フォースタートアップス)社員が自社に対して書いた口コミですが、利用者目線でも同じように感じました。
唯一の強みでもありそうな「ベンチャー・スタートアップ企業への転職支援」についても、同じようなことをする転職エージェントやダイレクトスカウトサービスもだいぶ増えてきた印象です。
数ある転職支援サービスの中で、for Startups(フォースタートアップス)に登録をしてみたのですが、結果は残念。
体験談を踏まえてオススメしない理由をお伝えします。
オススメしない理由:体験談① 転職志望者の希望を聞いていない
紹介先の選出に軸や哲学がないので長期的に差別化できない。
人材紹介意外のキャッシュポイントの創出に苦労している。
引用元:転職会議(https://jobtalk.jp/companies/9109897/answers)
改めて、企業口コミ サイトからの引用です。
筆者「きつね」が転職を志望する理由は、「個客一人ひとりにパーソナライズ(洗練)された顧客体験を通して、その人にとって本当に価値のある選択肢を提供するマーケティング」に携わりたいというものでした。
この理由自体は本筋ではないので詳細を省きますが、要は色々な価値観や選択肢が増えた世の中で、本人すらも気付いていないような自己実現ができる選択肢を提供できたら良いなと。
上記の理由を、担当の人材コンサルタントとオンライン面談したときに伝えました。
確かにいくつかは気になる求人情報を紹介してくれたので、感謝です。
ただ、2回目の面接のときに追加で紹介されたのが「テレビ広告の最適化」を目指す企業での求人情報。
挑戦したい領域とまったく異なることは明確。
オンラインで繋がったら挨拶も早々に、一方的に流れるような説明を受けました。
時間にして、5分くらいでしょうか。
「興味ないなぁ」と思いながら耐えてましたが、最初に概要を伝えてもらい「興味ありますか?」の確認があっても良かったと思います。
そもそも全般的に、紹介された求人情報は「for Startups(フォースタートアップス) が推したい会社の情報でしかない」という印象でした。
建設業界特化のSaaSや医療業界の変革を試みるベンチャー、モビリティをサービス化するMobility as a Service(MaaS)の会社などが紹介されたのですが・・・。
残念ながら挑戦したい領域とは異なり、転職志望者の意向と紹介する求人情報のアンマッチ感は否めません。
ベンチャー・スタートアップ界隈に特化しているということで、紹介できる求人情報自体が少ないというのも大きいでしょう。
が、「希望とまったく関係のない求人情報も伝えてくるのは、自社の売上が人材紹介サービスに依存しているので必死なのかな?」と勘繰ってしまいました。
“紹介先の選出に軸や哲学がない”という社員口コミが利用者にまで見透かされている結果になっています。
オススメしない理由: 体験談② 面接フォロー力が皆無
次の理由です。
面接フォロー力がまったくありません。
他の転職エージェントさん(アクシスコンサルティング)では、面接前に職務経歴書の修正点を指摘してくださったり、面接前に想定質問集を送ってくださったり、手厚いフォローをしてくださりました。
応募している各社から内定が出るタイミングも揃えることで交渉が有利(比較が容易)になるため、エントリーと面接時期のアドバイスもしてくれたのは、とても助かりました。
一方で、 for Startups(フォースタートアップス) は面接の日程調整だけが仕事という感じ。
職務経歴書へのコメントもありません。
複数の企業にエントリーをして面接調整をお願いしたのですが、スケジュールに関するアドバイスはゼロ。
メールの件名に【企業名】を付けて調整先の企業ごとにメールが混ざらないよう工夫をしていたのですが、for Startups(フォースタートアップス)の担当者が、こちらが送信したメールを無視して全ての企業との調整を1つのメールスレッドに集約させてきました・・・。
フォロー力がないことの最たる例は、「面接で落ちた理由を聞いても無視」されたこと。
for Startups(フォースタートアップス)に紹介された企業に応募をして面接をしたのですが、残念ながら縁がなかった企業もありました。
for Startups(フォースタートアップス)の担当者からいただいたメールには、不合格となった旨と共に先方企業からいただいたコメントが。
そのコメントの中身がよくわからなかったので、質問をしたのですが・・・。
無視されました。
もうこの瞬間に「落ちた案件は金にならないからフォローもしない」という方針が垣間見えました。
この会社にお願いしたのが運の尽き。
最悪だ。
そう思いましたが、時すでに遅し。
エントリーしてしまった分は乗り切ろうと、進んでいる面接はしっかりしよう!と思っていたのですが・・・。
オススメしない理由: 体験談③ 面接を勝手にキャンセルされた
これは極め付きですね。
応募先企業との面接を勝手にキャンセルされました。
メールで面接日程を調整していました。
ざっくりと以下のようなやり取りをしていたのですが・・・。

明日か、○月○日なら先方も面接可能とのことですが、いかがでしょうか。

明日であれば問題ございません。
○月○日の週は忙しいので、すみません。
この時点で「明日には面接があるのか。急だけど面接を受けよう」と急ピッチで準備をしました。
しかし、次に来たメールは以下のようなメール。

×月×日の週以降で候補日をいくつか教えてください。
かみ合ってないと思いつつ、別件の調整かと思ったので一旦は返信を止めておきました。
そして翌日、面接の時間になりました。
オンライン面接用のURLを何度もクリックしても、いっこうに開きません。
担当者にメールをしても反応なし。
過去メールに書いてあった携帯電話番号を見つけ出し、電話をしても出ず。
この時点で、気付きました。
「キャンセルされてるな。」
もう一度電話をすると繋がったのですが、案の定、メールを読み違えてキャンセルしてしまったとのこと。
この日は面接ができたのですが、それ以降は仕事が忙しくなって面接をする時間がなかなか確保できそうになかったのです。
個人的には面接を行ってしまいたかった。
先方の企業には迷惑をかけてしまって申し訳ないです。
なんと、他にも残念な例があります。
for Startups(フォースタートアップス)経由でリスケさせてもらった面接があったのですが、そこでも問題が。
リスケ自体は無事に終わったのですが、オンライン面接用のURLが届きませんでした。
当日になっても連絡が来なかったので「オンライン面接用のURLを確認してほしい」と依頼すると「会議でバタバタして確認できません・・・。」と。
さすが、基本的なコミュニケーションが不得手な会社。
リスケをお願いする前に面接日程を仮決めしていたのですが、そのときに貰ったメールにはオンライン面接用のURLが書いてあったのでクリックしてみると・・・。
繋がりました。
賭けでした。
もし、URLが変わっていたら先方の企業にも迷惑がかかるので申し訳なさすぎます。
for Startups(フォースタートアップス)はスケジュール管理、メールやコミュニケーションが苦手なんでしょうね。
少なくとも、現代の日本で主流となっているビジネスコミュニケーションの最低限レベルは保てる人材教育をしたほうが良いと思いました。
掲げるミッションやビジョンは素晴らしいのにもったいない・・・。
for Startups(フォースタートアップス)の利用は情報収集に留めよ
大半の人は自分の大切な人生の岐路である転職を、このような会社に任せてしまうことは悩まれるのではないでしょうか。
体験談を通してお伝えしたように、個人的にもオススメはしません。
ただ、for Startups(フォースタートアップス)も情報収集ツールとしては活用する価値があると思います。
ベンチャー・スタートアップ界隈で有望な企業の情報を仕入れるという意味では、厳選された企業の情報が揃っているとは思います。
あくまで、転職エージェント・転職支援サービスとしての質が低いだけで、そこに集まる企業の情報は確かな情報。
for Startups(フォースタートアップス)に登録をして企業情報を紹介してもらったら、大手の転職支援サービス・転職エージェントに同企業の求人があるかを聞く。
セカンドオピニオンとして大手の転職支援サービス・転職エージェントに同企業の情報を聞きつつ、フォロー力が高い大手を介してエントリーをする。
最近は、多くの人材紹介会社がベンチャー・スタートアップ界隈への転職にも力を入れています。
CxOみたいなハイレベルなポジションでなければ、色々な会社に話を聞いたとしても紹介される求人には大きな差はありません。
実際に転職支援サービス・転職エージェントには複数登録したうえで、「情報収集をするための会社」と「実際にエントリーをするための会社」の判断が必要です。
あとお伝えしたいのは、企業の口コミが集まるサイトにも登録をすることで従業員目線での情報も得られるます。
転職エージェントに登録をしながら口コミ サイトにも登録をすると、より多角的に企業や求人情報の理解を深めることができます。

転職エージェントは「紹介案件の質×フォロー力」で決めるべし
実際にエントリーをするための転職支援サービス・転職エージェントは、紹介される求人情報の質とフォロー力の高さで判断することをオススメします。
紹介される求人の数ではなく、質を重視しています。
あなたが転職できる企業は1つ。
いくら紹介される求人数が多くとも、あなたの希望条件に合致しなければ意味がありません。
希望はなるべく高い条件から徐々に下げていくのが王道。
まずは質を重視して、あなたの希望する条件に近い案件をどれだけ紹介してくれるかを1つの判断軸としましょう。
次は、フォロー力の高さ。
面接前後を通して、様々なフォローをしてくれて、気軽に相談にも乗ってくれる転職支援サービス・転職エージェントを使うべきです。
for Startups(フォースタートアップス)のように雑な対応をされると、無関係であるはずのエントリー先の企業まで印象が悪くなってしまうので関係者が不幸になってしまいます・・・。
今回の体験を通して、筆者「きつね」が自信を持ってオススメできる転職支援サービス・転職エージェントはアクシスコンサルティングさんです!
体験談を書いているので、コンサルティング業界への転職に強い転職エージェントではあります。
しかし、相談者のことを考えてくださり、数年単位で転職支援をしてくださる稀有な存在だと思います。
筆者「きつね」も、かれこれ5年くらいはお付き合いをさせていただいており、キャリアに迷ったときに客観的なアドバイスをいただいています。
あなたはベンチャー転職を検討されているかもしれませんが、あなたの実現したい目標を叶える場所は他にもあるかもしれません。
キャリアに対するセカンドオピニオンをもらう感じで、気軽に相談してみてください。
きっと、満足できるはずです!
