【書評】HSPのメンタルヘルスケアに『「繊細さん」の幸せリスト』をオススメ

本書の7ページ目に、繊細な人間が、幸せをふやすポイント2つが書かれています。

1.成果主義から一歩外から出て、自分のためだけに、感じたり味わったりする時間をとる

2.繊細さを、まずは自分の幸せのために活かす

今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト , p7

最近は芸能人の方もHSPを公表(自称)される方が増えてきました。(HSPをご存知ない方はこちら

私自身もHSPの傾向があるようです。

他の人が気付かない職場の些細な変化(例えば、電気が切れていて少し暗い)にも敏感に気が付きます。

身近な人の心情変化を過剰に察して自分の感情も影響されるのです。

例を挙げるなら、「職場のAさんがイライラしていて自分も落ち付かない」とか「身近なBさんの飼っているペットが亡くなったと聞いて、自分も悲しくなって眠れない」とかですね。

だから、正直な話、生きていると疲れます。

人一倍、繊細であるが故に傷付きやすかったり必要以上に悩み過ぎてしまうこともあって、高ストレス状態が続く。

結果として、うつ病や適応障害となってしまう。

私はこのパターンで健康を損ねてしまい、「死にたい」と涙が止まらない日もありました。

不思議とベッドから起き上がれなくて、ずーっと窓から空を眺めたり「飛び降りたら楽になるのかな」と考えたり。

まぁ辛いものでした。

本格的な治療のためには、しっかりと心療内科やメンタルクリニックに通院することが必要です。

ただ、私のような段階になる前に、もしくは現在の私のように回復傾向にある方に、是非ともHSPなりの幸せの見つけ方を知ってほしいです。

そのような想いから、本日ご紹介する本は『今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト』です。

目次

HSPとは

この記事をご覧になっているあなたはHSPについてご存知かもしれませんが、簡単に説明します。

「生まれつき感受性が人一倍強く、刺激に敏感な気質を持った人」を指す言葉である「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」のことです。

15~20%の人はHSPという気質を備えているということですので、割合的に言うと5人に1人はHSPであると言えますね。

1つ注意なのは、先天的な病気や後天的な精神疾患ではなくて、あくまで「個性」だということです。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

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オススメ読者

本書のオススメの方は以下のような方。

今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト』 オススメ読者

  • HSPについての入門書を読みたいと思っている方
  • 「自分なりの幸せ」を見つけたいと思っている方
  • 陽キャ・パリピといったキラキラした人への憧れと妬みと焦りを抱いている方

当たり前ですが、幸せって人それぞれですよね。

なので自分なりの幸せを見つけられたのなら、それだけで人生は大きく変わるのですよ。

SNSが普及してキラキラした人たちの活躍が目に入りやすくなって、自分を卑下しがちな人も多いと思いますが「気にするな」と言いたいです。

著者の武田さんはHSP専門カウンセラーとして、他にも書籍を出されています。

最初の1冊としてはこちらの記事で紹介している本がオススメです。

HSPとは何かということから、日常生活での対策と知識とノウハウ満載の1冊です。

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<要約>「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 日頃から「生きづらい」と感じているあなたはHSPかもしれません。 「仕事関係でなくとも人に会うと疲れる」 「大勢の集まりに参加しているとイライラしてくる」 「電車...

診断チェックリストも載っているので、「私ってHSPかも?」とお悩みのあなたも、お手に取ってみてください。

著者( 武田 友紀 )

著者は、御自身もHSPと公表されているHSP専門カウンセラー「武田 友紀」さんです。

  • 武田 友紀(たけだ ゆき)
  • 1983年福岡県生まれ
  • 九州大学工学部機械航空工学科卒
  • メーカーでの研究開発を経て独立
  • フリーのカウンセラーとして個人向けの人間関係カウンセリングや適職診断を行う

著者である武田友紀さんも子供の頃から繊細な側面はあったそうですが、御自身も親御さんも「少し繊細かな?」くらいの感覚でHSPとは気付きようがなかったと考えられます。

HSPとしての繊細さに気付かずに社会人になって、休職者が出るような職場で仕事をこなしていたそうです・・・。

そもそも、HSPという言葉や概念が広まってきたのが最近ですからね。

「繊細さん」という親しみのある言葉で、HSPを表現してくださった武田さんのおかげです。

目次

目次をご紹介します。

  • はじめに:感じる力の強い繊細さんへ。 ――あなたの繊細さは「幸せの素」
  • 序章 繊細さんってどんな人?
  • 第1章 感じる幸せ ――身のまわりのいいものに気づいてめいっぱい味わう 
  • 第2章 直感の幸せ ――人生のときめきをUPさせ、想定外の未来へ自分を運ぶ 
  • 第3章 深く考える幸せ ――ひとり静かに世界とつながる 
  • 第4章 表現の幸せ ――本当の自分で人とつながる 
  • 第5章 良心の幸せ ――やりたいことをやることで、まわりの人を笑顔にする 
  • 第6章 共感の幸せ ――「わかりあう」を手放して、いろんな人と笑い合う
  • おわりに

書籍概要

語りかけるような優しい文章と4コマ漫画や挿絵が織り交ぜながら、繊細さんが「自分だけの幸せ」を見つける方法を教えてくれています。

専門書のように固い本ではないので、気軽に1日で目を通すことができますよ。

まずはざっと読んでみて、気になった所を読み直して、実際に自分でも幸せを見つける方法をトライしてみることがオススメです!

HSPが持つ6つの幸せ

「繊細さん」ことHSPは刺激に敏感で、色々なことに気が付く分、疲れやすかったり他人のことを気にし過ぎて自分の幸せを忘れてしまいがち。

そんな繊細な感覚の向き先を、外ではなく自分に向けることで得られる幸せが6つあるとのことです。

HSPのあなたも感じられる6つの幸せを見ていきましょう。

HSPが持つ6つの幸せ

  1. 感じる幸せ:小さなことに気づいて楽しむのが上手
  2. 直感の幸せ:「自分に合うもの」が一瞬でわかる
  3. 深く考える幸せ:本質的なことに目を向ける
  4. 表現の幸せ:細やかな感性が豊かな表現につながる
  5. 良心の幸せ:「自分のため」と「人のため」が重なったとき、大きな力を発揮する
  6. 共感の幸せ:相手の気持ちを大切に受け取る

HSPがそれぞれの幸せを見つけられる理由や幸せを感じるコツについては、書籍の第1章~第6章で説明されています。

忙しい日々に全力で向き合い「効率的」「生産性」「成果」といった言葉に囚われていませんか?

あなたがコーヒーの香りを楽しむことが好きだったということを忘れていませんか?

「最後にじっくりとコーヒーを淹れて、ゆっくりと香りを楽しんだのはいつだったか・・・。」

こんなことを思ったら、日々のスピードを緩めてください。

すこしだけ立ち止まって、あなたが感じていた幸せを思い出してみてください。

夕陽に染まってオレンジ色に溢れる世界の美しさ。

海の潮風を感じながら、波の音に包まれる心地良さ。

そんな感覚が好きだったのを、コンサルタントとして働いている期間が長くなったからか、忘れていました。

でも、この本を読んで思い出すことができたのです。

今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト 』に出てくる人たちは、自分の五感や直感を大切にして、自分の幸せを感じることを思い出した人ばかり

幸せの53のコツとは

もちろん、幸せの形は人それぞれ。

6つの幸せ全てを感じられるということではないかもしれませんが、あなたが気付ける幸せのヒント・コツは必ずあるはずです。

各章は、概ね以下のような構成になっています。

  • 幸せそれぞれについての説明
  • 幸せを伸ばすための考え方
  • 幸せを感じるコツ

私が実践したのは第1章「感じる幸せのコツ」です。

それは、このブログです。

ブログ自体には前から興味があったのですが、少し恥ずかしさや文章に自信がなかったりでブログ開設をためらっていました。

そんな私の背中を押してくれた文章を引用します。

繊細さんはインプットも多いぶん、こまめにアウトプットすると心が整います。

今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト

「自分にとってはアウトプットをすることが幸せの近道なのかもしれない。」

そう思って、自分の人生目標であった「コンサルタント×カウンセラー」の旅路で学んだことをインプットとして、ブログで発信していこうと一歩を踏み出してみました。

その後しばらく経った頃、メンタルクリニックでのカウンセリングを受けているときに、カウンセラーさんに言われたことがあります。

私は「考えを言語化することで自分の感情や経験を整理していく」傾向があるそうです。

確かにカウンセリングを受けているときには、ひたすら自分の気付きをカウンセラーさんに筋道立てて一人語りをしたり、感情がざわついた出来事の原因を分析して因果関係を語ったりしています。

結果として、この本に書かれている幸せのコツを実践したことで、確かに私の幸せは見つけられていたようです。

最後に

様々な幸せのコツが書かれていますが、なかでも「感じる幸せ」について記載されている第1章は、私がこのブログを始めるキッカケとなったものです。

「(自分自身も含めた)人を傷付けずに、幸せを見つけられる人」が増えると嬉しいですね。

あなたも【今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト】を読んで、あなただけの「~したい」・幸せのコツを見つけてください。

今回の記事をお読みになって、繊細さんが生きていく上で避けては通れない「仕事・職場に関するメンタルヘルスケア」をもう少し知りたいと思われた方は、以下の記事もご覧ください。

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