「転職活動は情報収集が大事」というのは改めて言うまでもありませんよね。
しかし、このようなことを思ったりもしませんか?
「転職活動をするとしても、情報収集ってどんな情報を集めれば良いんだろう?」
「情報収集源は求人情報や転職サイト以外に何があるかな?」
筆者「きつね」も転職活動を始めたときに悩んだ内容です。
今回の記事では、転職活動中に触れた情報収集の考え方を整理したうえで、それぞれの情報収集源から得られる情報の内容の相対表を作成しました。
あなたの転職活動にプラスとなれば嬉しいです!
なぜ、転職活動で情報収集が大事なのか?
本題へ入る前に、転職活動で情報収集が重要な理由について言語化しようと思います。
漠然と情報収集って大事だよね!と思っているものですが、なぜ?と聞かれると案外答えられないものです。
面接を含めた転職活動のプロセスに沿って考えていきたいと思います。
まずは応募をする前。
応募をする前に情報収集をして応募先企業を絞り込むことで、無駄なエントリー数を減らせます。
転職活動が進むと面接日程を調整しないといけないのですが、これが結構面倒なのです。
“なんでもいいかから内定が欲しい”という理由で応募をしてしまうと、応募先の企業にも失礼ですし、あなたの時間がもったいないです。
応募をする前に、企業の情報収集をして自分の転職軸と照らし合わせてフィルタリングをするということが大事。
次に、書類選考を通過して、面接に無事進んだとしましょう。
ここでも企業の経営方針や社風などを面接担当者や人事との会話を通じて、判断するための材料を揃えることができます。
採用面接は企業が応募者を選定するための場でもありますが、応募者が情報収集をするための面接でもあるのです。
最後に、内定をもらえたとしたら、あなたがこれまで情報収集をした内容で最終的に転職先の企業を決めなければいけません。
もしも、転職先の企業があなたの希望している条件とギャップがあるということが転職後に発覚した場合、あなたの転職は失敗という結果になってしまいます。
転職活動を始める前から、転職活動のプロセスで得るべき情報を意識しておくことで、転職後のギャップを防ぐことができます。
すべての情報があなたの転職成功に繋がっているのです。
転職で活用すべき「4つの情報源」とは

転職活動の過程で触れる情報源は主に4つあります。
- 新聞・書籍(業界研究本)
- 転職サイト・転職エージェント
- 転職・企業口コミ サイト
- 面接担当・人事(企業サイト含む)
新聞・書籍(業界研究本)
公的に出版されている新聞や書籍は、業界全体の動きや一企業の動向を把握するうえでは優先的活用したいメディアとなります。
業界トレンドは新聞で把握し、業界の歴史や業界に属する各社の立ち位置などは業界研究本で把握すると良いでしょう。
特に業界研究本を読んでおくことをオススメします。
業界の歴史や仕事の事例を読み込むことで、「あなたのやりたいと思っていた仕事を本当に実現できる業界・職種なのか」を深く考えることができます。
コンサル業界で言えば、以下のような本が王道の本として有名です。
こういった本は改訂版がけっこう出るので、購入する際は最新版を確認してくださいね。
転職サイト・転職エージェント
転職サイトや転職エージェントは企業の情報に触れる最初の接点となるでしょう。
転職サイトでは、企業側が提示する業務内容・就労条件を数多く検索することができるので、あなたの希望条件がしっかりと固まっているのであれば有効な情報収集が可能でしょう。
単純に様々な求人情報を眺めることは単純に楽しいですし、多くの求人情報を見るうちに、自分では気付かなかった転職の軸を見い出すこともできる可能性もあります。
転職エージェントは担当者があなたの転職理由やキャリアプランなども踏まえて求人情報を提案してくれます。
書類選考に必要な職務経歴書の添削や面接対策もしてくれる転職エージェントもあります。
転職が不安な方は担当者という相談相手がいるだけで心強いものですが、注意すべき点もあります。
転職エージェントの担当者も会社員ではあるので、「転職を成功させて成功報酬を得ること」がモチベーションとなっています。
あなたにしっかりとして転職の軸や判断する能力がないと、転職エージェントが転職させたい企業をオススメされ、そのまま流されてしまうリスクもあります。
信頼できる転職エージェントであれば、あなたのキャリアプランが定まっていなくても中長期的な視点でキャリア相談に乗ってくれます。
筆者「きつね」が体験した対極的な転職エージェントの支援事例を記事にしているので、ぜひ参考としてください!


転職・企業口コミ サイト
企業で働く従業員が口コミが掛かれるサイトも参考にすると良いでしょう。
転職サイトや転職エージェントは転職を成功させる支援を目的としているので、企業の良い面を伝えがちです。
当然に面接官・人事も同じです。
現場の実態というのは従業員が一番知っています。
従業員の声が集まるのが『OpenWork』や『転職会議』などの口コミ サイトになります。
飲食店や家電の口コミ サイトを使われたことがあれば想像できるとは思うのですが、口コミを書く方の感覚や価値観の影響をかなり受けると覚悟してください。
同じ職種でも若手のエースと評された方が書くような口コミと仕事で上手く成果を出せずに不平不満(なんなら嫉妬)を抱く人が書く口コミでは内容が大きく異なるものです。
大事なのは、口コミ傾向を把握することになります。
「昔ながらの大企業的に意思決定が遅い」という口コミが多ければ、実際にそうなのでしょう。
詳細は『転職会議』という口コミ サイトを使った評価記事でまとめています。

面接担当・人事(企業サイト含む)
企業の面接官・人事とのコミュニケーションも実は大事な情報収集の機会となります。
採用面接という場は、企業と応募者が相互理解をするための場です。
あなたが気になることを質問して確認する場でもあるのです。
中途採用で入社した方の活躍ぶりや任されている仕事内容などは、実際に企業の面接官や人事に質問しないと実態を掴むことは難しいでしょう。
昇進昇格・昇給のスピード感は企業によって大きく変わる一方で、外部の転職サイトや転職エージェントにも開示されていない情報だったりするので特に確認すべき事項だと思います。
SNS・ブログ
SNSやブログも可能であれば確認することをオススメします。
大手企業では運営していないことも多いですが、SNSやブログで社員同士の交流環境や社員の個性などを垣間見ることができます。
他にも、SNSやブログで望ましくない発信をしていないかも確認しておくべきでしょう。
過去、コンサルティング業界のある企業で勤める人事が採用方針をSNSで発信して炎上したことがあります。
一個人の私的なアカウントで企業名や人事という職種を伏せた発信ならともかく、企業の人事という立場を背負ったうえでの発信だったので問題になりました。

コンサルティング業界の人事職であり残業は月40時間平均であるうえに、求められる人物像も相応にハードルが高いように見受けられます。
それにも関わらず、年収はみなし残業代45時間分込みで360万円~500万円。
このような内容を総合して、満足な給料は支払えないということを暗に示すブラック企業の典型と捉えられました。
人事担当者としては恐らく「まだ小さな会社であるが故に、給与や待遇面で他の大手コンサルファームと同水準は難しい。だからこそ、ビジョンやカルチャーに共感できる方を採用したい。」という想いがあったのでしょうが、応募を考える側からしたらブラック企業としか捉えられないですよね・・・。
企業の実態が垣間見える重要な情報源ですので、SNSやブログも確認することをオススメします。
転職活動で把握しておくべき情報の種類
これまで情報収集をするうえでの情報源をまとめてきましたが、同時に「どのような情報を集めたら良いのか」も頭の整理をしておいた方が効率的に網羅的に情報を集めることができるでしょう。
筆者「きつね」が転職活動をするうえで確認をした内容は以下になります。
- 経営方針
- 事業戦略・ビジネスモデル
- 社風
- 評価制度
- 教育体制
- ワークライフバランス
- 同僚・チームメンバー
- 業務内容
- 就労条件(オファー条件)
各情報の内容というのは、人それぞれで求める粒度や方向性が変わってくるでしょう。
例えばグローバル展開を目指す企業が良いという方も言えば、地方創生のために地元密着を志向している方が良いという方もいるでしょう。
評価についても実力主義が合っている人もいれば、年功序列型が合っている人もいます。
それぞれの観点に対して、あなたはどのような理想を描くのかを考えて、理想とのギャップを確かめるように情報収集をしていくと良いでしょう。
情報収集をしていくうえで、各情報源で得やすい内容をマトリクスで整理してみました。
あくまで評価「きつね」の感覚ではありますが、意識をしていくと効率的な情報収集ができると思います!
