【要約】カーネギー『人を動かす』原則網羅!人間関係に悩むリーダー必読書

1936年に発売され、現在でも自己啓発本の名著として読み継がれる人を動かすをご紹介します。

対人関係が悪い相手との関係性を改善・好転させ、すでに関係が良好な人とは更に強固な絆を結ぶ。

そして、あなたと相手の双方に利益となるように、他者に動いてもらうためのテクニックや原理原則が詰め込まれています。

相手が人間である以上、歳月が経っても変わることのない「人を動かすための30の原則」。

部下のマネジメントに悩む管理職やご家庭内のコミュニケーションで困っている方は、本書に書かれている原則を1つずつ試していくことで、きっと状況は改善していくはずです。

人を動かす オススメ読者

  • 人間関係にお悩みの方
  • 新米リーダーや部下育成に悩む管理職
  • 幸せなご家庭を築く方法を求めている方

カーネギーが残したもう一つの名著『道は開ける』についての要約記事もあります!

心の健康を保ちたい方は必読の本です。

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目次

書籍概要

この本は、人間関係に関する古典的な名著として広く知られています。

著者のデール・カーネギーが企業向けに成人教育・人間関係に関する講演や指導を行う過程で調べた研究結果、著名人に対談したり、自らが実践して得た「人を動かす」知恵がまとめられています。

元々は調査結果を印刷した小さなカードだったのが、知見が集まるにつれてパンフレットになり、ついには書籍となったというのが、本書誕生の秘話になります。

書籍名

著者:デール・カーネギー

著者のデール・カーネギーは貧しい農家で生まれ、州立の学芸大学に進みます。

元々、劣等感を抱いていたカーネギーは、劣等感克服のため、在学中に弁論を研究したそうです。

卒業後に様々な職業を経験しますが、弁論術に関する仕事がもっとも自分に適した仕事だと悟り、講座を担当するようになります。

弁論術の講座は好評だったようで、報酬もどんどん上がっていったそうです。

ついには、「デール・カーネギー研究所」を設立して成人教育・人間関係を研究し、改善するトレーニング方法などを考案していくまでになりました。

著者情報

  • 著者名:デール・カーネギー(1888 – 1955年)
  • ミズーリ州の貧しい農家出身
  • 大学卒業後、雑誌記者・俳優・教師・セールスマン・食肉会社の社員など多数の仕事を経験
  • 弁論術講座を開き、成人教育・人間関係を研究する「デール・カーネギー研究所」を設立

目次・章構成

本書は、人間関係を好転させる原理原則が事例と共にまとめられています。

アメリカの事例が多く、日本人にはピンと来ない内容も多くあります。

ですが、大事なのは事例を理解することではありません。

多くの事例に共通する「人間関係に関する原則」を学び取ることが大事なのです。

人を動かす目次

  • 人を動かす3原則
    1. 盗人にも五分の理を認める
    2. 重要感をもたせる
    3. 人の立場に身を置く
  • 人に好かれる6原則
    1. 誠実な関心を寄せる
    2. 笑顔を忘れない
    3. 名前を覚える
    4. 聞き手に回る
    5. 関心のありかを見ぬく
    6. 心からほめる
  • 人を説得する12原則
    1. 議論を避ける
    2. 誤りを指摘しない
    3. 誤りを認める
    4. おだやかに話す
    5. イエスと答えられる問題を選ぶ
    6. しゃべらせる
    7. 思いつかせる
    8. 人の身になる
    9. 同情を持つ
    10. 美しい心情に呼びかける
    11. 演出を考える
    12. 対抗意識を刺激する
  • 人を変える9原則
    1. まずほめる
    2. 遠まわしに注意を与える
    3. 自分のあやまちを話す
    4. 命令をしない
    5. 顔をつぶさない
    6. わずかなことでも褒める
    7. 期待をかける
    8. 激励する
    9. 喜んで協力させる
  • 幸福な家庭をつくる7原則
    1. 口やかましく言わない
    2. 長所を認める
    3. あら探しをしない
    4. ほめる
    5. ささやかな心づくしを怠らない
    6. 礼儀を守る
    7. 正しい性の知識を持つ

書籍詳細

それでは各原則について、要約しながら学んでいきたいと思います。

人を動かす3原則

本のタイトルにもなっている「人を動かす」3原則から見ていきましょう。

1.盗人にも五分の理を認める

批判も非難もしない。苦情もいわない。

人を動かす, p32

自分が正しいと思っていても、相手を否定したり責めることはせず、相手が「なぜそのような行為をしたのか」を考えるように努めましょう。

理路整然と、もしくは感情に任せて相手を責め立てられても、人間というのは自分が悪いとは簡単に認めないものです。

逆に相手の自己正当化を助長させることを避けるためにも、批判も非難もしてはいけないのです。

2.重要感をもたせる

率直で、誠実な評価を与える。

人を動かす, p49

誰もが、「自分は重要な存在である」と思いたいものです。

他人からの称賛や評価を渇望しています。

あなたが、相手を心から評価して、相手が心に秘める「自己の重要感」を満たしてあげることが、人を動かす秘訣になります。

3.人の立場に身を置く

強い欲求を起させる。

人を動かす, p70

相手の立場に立ち、相手の求めることを考える。

言うは易く行うは難し。

「どうすれば相手をその気にすることができるのか」を考えることは、同時に相手にとっての「利益と不利益」を考えることです。

相手の求めることを理解し、自分の望みと同じ(もしくは互いに利益を得る)方向性に導くように、問いかけて相手がアイデアを思いつくように仕向けることを心がけましょう。

人に好かれる6原則

社会の中で生きていくには、「人に好かれること」が重要であることは疑いの余地はないでしょう。

1人では生きていけない人間という存在が、他人から好かれるために行うべき原則とは・・・。

1.誠実な関心を寄せる

誠実な関心を寄せる。

人を動かす, p90

人に好かれるためには、相手の関心を引こうとあれこれ考える前に、純粋に相手に対して関心を寄せることから始めるべきなのです。

人間というのは、自分に興味関心を抱いてくれる相手に好意を寄せるもの。

他人の関心を得ようと、着飾ってみたり、金銭的なものを与えたりしても、それは自分にしか関心がないことの裏返し。

まずは相手に対して、純粋な関心を。

2.笑顔を忘れない

笑顔で接する。

人を動かす, p102

素敵な笑顔を常に浮かべている人の周りには、人が多く集まりますよね。

笑顔は人を惹きつけます。

そして、笑顔は伝染して周囲の人も笑顔にします。

笑っていられないときでも、無理に笑顔を浮かべてみましょう。

自分の心も、幸福にしてくれるはずです。

3.名前を覚える

名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。

人を動かす, p114

あなたの名前を、呼んでくれる人は大切にしたいと思いませんか?

人間は他人の名前に興味はない一方で、自分の名前にはとても興味を抱いている。

自分の名前を呼んでくれるということは、重要に思ってくれているということ。

相手との初めての会話で、しっかりと名前を聞いて、会話が終わったら名前と共に話した内容などを記録することを習慣化しましょう。

4.聞き手に回る

聞き手に回る。

人を動かす, p129

成功者は、話し上手ではなく聞き上手。

いや、「話させ上手」なのです。

相手が話す内容に興味を抱き、リアクションや質問を返すことで本当に興味があることを伝えましょう。

あなたが誠実な聞き役に徹することで、相手は「重要に思われているという感覚」を抱きながら語り続けることでしょう。

5.関心のありかを見ぬく

相手の関心を見ぬいて話題にする。

人を動かす, p136

相手が熱を持って取り組んでいること、強く興味を抱いていること、「話したい!」と思っていることを見抜くように意識しましょう。

会話の中で、相手の興味関心がどこにあるのかを見抜き、その事柄を話題の中心に据えることで、相手から好感を得やすくなるはずです。

6.心からほめる

重要感を与える ー 誠意をこめて。

人を動かす, p154

心からの賞賛は、相手に重要感を持たせることができます。

相手は優れた存在だと認め、伝えてあげましょう。

人を説得する12原則

ときには人を説得しないといけない場合もあるでしょう。

そんなとき、あなたはどうしますか?

「人を説得する」12の原則を、ぜひ参考にしていきましょう。

1.議論を避ける

議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。

人を動かす, p166

確かに、相手と議論をして良い結果になることは限りなくゼロですね。

議論をして相手にまるめ込まれたら、あなたの負け。

相手を議論で打ち負かしたとしても、相手の心のなかには劣等感や自尊心を傷つけたあなたに対する敵対心が生まれる。

議論に勝つには、議論を避けるしかないのです。

2.誤りを指摘しない

相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。

人を動かす, p182

相手の誤りを指摘することは、議論で打ち負かす場合と同様に、相手の自尊心を傷つけます。

重要なことは、相手に気付かれないように教えること。

こちらが指摘するのではなく、教えるのでもなく、相手が自ら気付くように対話を続けるのです。

3.誤りを認める

自分の誤りをただちにこころよく認める。

人を動かす, p192

他人に対する誤りは指摘しない一方で、自らの誤りについては素直に認めましょう。

そうすることで、相手は指摘をすることもなくなり、逆に誤りを認めたあなたに対して寛容になると思います。

4.おだやかに話す

おだやかに話す。

人を動かす, p204

「北風と太陽」に登場する太陽のように、穏やかに打ち解けた態度で接するようにしましょう。

論理で冷たく相手を追い詰めても、心を動かすことはできません。

5.“イエス”と答えられる問題を選ぶ

相手が即座に“イエス”と答える問題を選ぶ。

人を動かす, p212

意見の一致する問題から。

あなたと相手の価値観が同じであることを気付かせるためにも、「イエス」という肯定的な感情を引き出す質問・問題をとりあげましょう。

6.しゃべらせる

相手にしゃべらせる。

人を動かす, p219

「聞き役に徹すること」と同じように、まずは相手に充分しゃべってもらいましょう。

説得しようと自分が一生懸命しゃべっても、相手の中に「しゃべりたいこと」が残ったままでは、あなたの言葉を受け容れるキャパはありません。

7.思いつかせる

相手に思いつかせる。

人を動かす, p228

自分で思いついた意見は重要で価値のあるものだと思うものです。

あなたは答えや指示を与えるのではなく、「相談」して気付かせること・ヒントやキーワードを与えることを。

相手に、自ら「思いついて」もらいましょう。

8.人の身になる

人の身になる。

人を動かす, p235

相手の考えや行動には理由があり、その理由を理解するように努めましょう。

相手の立場や物事の捉え方、心情なども踏まえて、面子(メンツ)も立てながら望む結果に導くのです。

9.同情を持つ

相手の考えや希望に対して同情を持つ。

人を動かす, p245

自分と相手の意見が異なるときは、相手の意見や立場に同情しましょう。

同情と共感は、敵対心を打ち消すことのできるのです。

「おっしゃる通りです。あなたの立場だったら、私も同じように思うでしょう。」

意見が異なったときは、そんな言葉を投げかけてみてください。

10.美しい心情に呼びかける

人の美しい心情に呼びかける。

人を動かす, p252

ここでの「美しい心情」とは、良心や倫理観といったものです。

公正な判断ができる相手であるという扱いをして、良心や倫理観(もしくは愛情などの美しい心情)を刺激するのです。

正直で、公正な人間という期待を裏切ることは普通の人間には、なかなか難しいものですから。

11.演出を考える

演出を考える。

人を動かす, p259

ドラマチックな演出は、単なる事実に色を添えて、興味を引く重要な要素です。

CM、広告のようなプロモーションの世界は、まさに演出の世界ですよね。

あなたの相談事項や依頼内容が、相手を楽しませ、価値のあるものであると演出できれば、人を説得することも容易になるかもしれません。

12.対抗意識を刺激する

対抗意識を刺激する。

人を動かす, p264

人の対抗意識を刺激して、競争心を掻き立てることは、他者との比較において優位に立ちたいという欲求に繋がります。

競争の過程で自己表現の機会を得たり、競争の結果で自己重要感を高めることにもなるので、他人に行動をしてもらうためにはライバルの存在を演出していきましょう。

人を変える9原則

1.まずほめる

まずほめる。

人を動かす, p274

歯科医が局部麻酔をするように、苦言を呈するまえには「褒める」という麻酔を打ちましょう。

相手を褒めて、そして、少し苦い言葉を伝えることで、相手はすんなりと受け入れてくれる可能性が高まりますよ。

2.遠まわしに注意を与える

遠まわしに注意を与える。

人を動かす, p279

「褒める」という麻酔を打っても、強烈な治療を行っては痛みに耐えられません。

褒めた後は、“しかし、こうしてほしい”という批判ではなく、“そして、こうすると更に良い”という風に遠まわしに伝えましょう。

3.自分のあやまちを話す

まず自分の誤りを話したあと相手に注意する。

人を動かす, p285

人間は完璧な存在ではありません。

それは、あなたも同じでしょう。

あなたの失敗や誤りを認め、伝えることで、あなたも完璧な人間ではないということを相手に伝え、警戒心を解くことに繋がるでしょう。

4.命令をしない

命令をせず、意見を求める。

人を動かす, p289

命令という上下関係は、相手の自己重要感を損なってしまうかもしれません。

命令をせずに、提案や気付きの機会を与えることで、自主的な行動を促しましょう。

5.顔をつぶさない

顔をたてる。

人を動かす, p294

自分が正しくても、決して相手の顔を潰してはいけません。

公の場で相手の顔を潰しては、相手の心には傷が残り、反抗心が芽生えることでしょう。

それは、あなたの利益には、なりません。

6.わずかなことでもほめる

わずかなことでも惜しみなく心からほめる。

人を動かす, p301

たとえ小さなことでも、心の底から褒めましょう。

出来る限り具体性を持って褒めることで、相手の心には鮮明と残り、褒められた行動を再現しやすくなります。

7.期待をかける

期待をかける。

人を動かす, p308

期待をかけられると、人間は期待に応えようと努力をします。

本人だけではなく、公然と、周囲に対しても期待していることを伝えるのです。

期待というのは「信頼の表れ」でもありますから、裏切らないように行動を変えるのです。

8.激励する

激励して、能力に自信を持たせる。

人を動かす, p314

才能を信じさせ、自信を持たせるために、激励を。

向上心をなくすと、人は成長しなくなってしまいます。

欠点た短所を指摘するのではなく、長所や才能・能力を信じていることを伝えて、励ましてあげてください。

9.喜んで協力させる

喜んで協力させる。

人を動かす, p320

肩書や地位などの利益を与えることで、喜んで協力ができる状況を作り出しましょう。

実際に肩書や地位をあなたが誰かに与えるには、ある程度の権限がないと難しい場合もあるでしょう。

そんなときは、冗談交じりの肩書でも大丈夫。

「やっぱり次世代のエースは違うな!」

そんな言葉も嬉しいものです。

幸福な家庭をつくる7原則

巻末付録は、ビジネスの世界と異なる人間関係である「家族との関係性」において、重要な原則にある「幸福な家庭をつくる7原則」が記載されています。

1.口やかましく言わない

夫婦を始めとする家族関係において、小言を口うるさく言わないことが幸福の秘訣。

長く一緒に過ごすと、自分と異なる価値観を相手が抱いていることに不満を抱いてしまうものです。

そんなときも相手は相手と割り切って、相手の悪い所にばかり目を向けることは避けましょう。

2.長所を認める

相手の長所を認めて、才能を伸ばすように接してあげてください。

あなたと同じように、相手には長所も短所もあるのです。

長年の生活で、短所ばかりに目を向けることはせず、相手への感謝とリスペクトを胸に、長所を認めて過ごしましょう。

3.あら探しをしない

「あら探し」には、何もメリットはないでしょう。

自然と期待をしてしまうことはあると思いますが、相手に完璧を求めず、例え失敗を見つけたとしても、そのままを受容する精神を持ちましょう。

4.ほめる

家族関係であろうと、「褒める」ことの重要性は変わりません。

パートナーが素敵な存在で在ろうとする努力に気付き、自己重要感を高めるためにも褒めることで。家庭は円満になるはずです。

5.ささやかな心づくしを怠らない

ちょっとしたプレゼントでも良いのです。

お花を買ったり、好きなお酒やデザートを買ってあげるだけでも良いのです。

ささやかな心づくし(賞賛や感謝)が、大きな幸せに繋がるのです。

6.礼儀を守る

親しき中にも礼儀あり。

家庭の外では礼儀を守って気遣いができるのに、家庭の中では厳しい態度で接してはいませんか?

7.正しい性の知識を持つ

あなたとパートナーが共に、性生活において同じ感覚を抱くことは家庭を幸福に保つうえで、とても重要な要素になります。

家庭における全てではないにしても、性生活の不調和がもたらす影響は決して軽視できないものでしょう。

互いに正しい知識を学び、ときには対話をして、お互いが納得のいく生活を築いてくださいね。

「人を動かす」原則を学び、あなたも周囲も幸せに

デール・カーネギーの人を動かすは、人間関係に悩み苦しんでいた学生の頃に読んだ、初めての自己啓発本です。

どのように他人と接すれば良いのか分からないときに、指針となりました。

年齢や立場に関係なく人間関係に悩むことはあるでしょう。

そんなときに頼る1冊として、また定期的に他者との関わり方を見直すための1冊として、ぜひ手元に置くことをオススメします。

あの人との関係も、きっと改善してくれるはずですよ。

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