【要約】イシューからはじめよ:生産性を高めたい新人コンサル必読本

「”イシュー”という言葉を聞いたことがあるけど、難しいから良くわからない。」

「自分で仕事の進め方を考えても、上司に話を持っていくとダメ出しばっかされる・・・。」

社会人として数年過ごすと、自分の実力不足に凹む機会が増えてくるんですよね。

そんな悩みを抱き始めたら【イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」】を手にしてみてください。

正直、本の中身は少し難しいです。

何度も読み返してほしいです。

でも忙しいときは、この要約記事を読むことで「あなたが取り組むべき問題は何か」を捉える思考法を体得し、問題解決力・生産性を向上させることができると思います。

目次

オススメ読者

この本は、コンサルタントとしての実力不足・伸び悩みを感じていた私が新人コンサルタント時代に読んだ本です。

オススメ読者は同じような悩みを抱えるコンサルタントはもちろんです。

事業会社に勤める方でも「もっと頑張って仕事ができるようになりたい!」と意気込むビジネスパーソンなら、周りの同僚や先輩から一歩抜きん出た存在になることができるでしょう。

あと、コンサルタントとしての転職を考えている方は必読書です。

業界では、読んでて当然くらいの入門書として有名ですので。

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」】オススメ読者

  • 「無駄な作業をしている」と感じることの多い方
  • 問題解決力・生産性を高める方法を探している方
  • コンサルタントへの転職を考えている方

書籍概要

書籍概要として、この章では著者と目次ベースでどんなことが書いてあるのか概観しましょう。

著者(安宅和人)

本書を著したのは「安宅 和人(あたか かずと)」さんです。

  • 著者:安宅 和人(あたか かずと)
  • 1968年富山県生まれ
  • 慶應義塾大学 環境情報学部教授
  • ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)
  • データサイエンティスト協会理事
  • 東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程
    →マッキンゼー入社
    →イェール大学脳神経科学プログラム 学位取得(Ph.D.)
    →マッキンゼー復帰
    →ヤフー入社
    →ヤフーCSO
    →慶應義塾大学 環境情報学部教授

東京大学で生物化学専攻をされ、マッキンゼーという世界最高峰の戦略コンサルティングファームに入社。

11年ほどマッキンゼーに勤められた後に一度、ビジネスの世界を離れてサイエンスの世界に戻られています。

ビジネスとサイエンス。

両方の世界で「知的生産を行う優秀な人間の共通項」を見出された著者。

私たちのような凡人では、安宅さんのように「知的生産の本質」を見つけることはほぼ不可能です・・・。

章構成

凡人の私たちが、自分で生産力を上げるのは困難。

では、どうすればいいのか。

優秀な方がまとめてくださった「イシューからはじめる」という考え方を学び、実力の底上げをしていく。

これに限ります。

RPGの勇者だって、自分のレベルを上げると共に良い装備品をゲットして装備しています。

それと同じことをしているだけですし、著者も学んでもらって嬉しいと思います。

ガンガン真似て、学びましょう。

では、どんなことを学べるのかを目次ベースで概観しましょう。

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 目次

  • はじめに 優れた知的生産に共通すること
  • 序章 この本の考え方―脱「犬の道」
  • 第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
  • 第2章 仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
  • 第3章 仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする
  • 第4章 アウトプットドリブン―実際の分析を進める
  • 第5章 メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる
  • おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう

まずはビジネスとサイエンスで活躍された著者が見出した「優れた知的生産の共通項」という考えに触れ、
そこから具体的な方法論を説明してくれています。

適度に図解されているのですが、
仕事術や思考テクニックの本を読んだり、
ビジネスフレームワーク関連の本を読んだことがないと、頭にスッと入ってこないものが多いでしょう。

新人コンサルタント時代の私がそうでした(文字だけ流し読みしてデキる気になっていた)・・・。

書籍詳細

それでは、各章の内容を確認していきます。

序章 この本の考え方―脱「犬の道」

イシューからはじめよ
イシューからはじめよ

この本のメインテーマである「イシュー(ISSUE)」について、本書の定義を確認しましょう。

以下のAとB、両方を満たす問題を「イシュー」と定義しています。

A)2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

B)根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

上記の「イシュー」という用語定義に基づき、
「解くべき必要性の高低」を【イシュー度】として、
「イシューに対する答えの明確度合い」を【解の質】として軸を定めます。

【イシュー度】×【解の質】の2軸でマトリクスを組み、右上の象限に位置する仕事が「バリューのある仕事」となります。

この右上の象限に至る仕事の進め方・アプローチ次第で生産性、仕事がデキる・デキないの評価が変わります。

では、NGなアプローチは?

大量の仕事を一心不乱にこなして、右上の象限に達すること。

このような生産性の低い(けれども多くの人がやりがちな)アプローチを「犬の道」と称しています。

イシュー度が高く、解の質も高い仕事をこなすのが重要であり、その見極め力。

考えるべきは「バリューのある仕事」を行うためのアプローチです。

第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」

この章では、「解くべき問い=イシュー」を見極める方法を解説。

何をするにも「イシューの見極めからはじめよ」という本書の肝となります。

よいイシューの3条件

  1. 本質的な選択肢である
  2. 深い仮説がある
  3. 答えを出せる

上記の3条件を満たす「よいイシュー」を他者にも伝わるように言語化することで、
認識のズレを防ぎ、チーム一丸となって問題解決に取り組むことができるのです。

第1章では「よいイシュー」を見つけるための情報収集方法、それでも発見できないときのアプローチも5つ紹介しています。

要約すると、自らが情報に接することから逃げずに、かつ情報コレクターに陥らないということ

あくまでも問題解決をして物事を前に進めることが目的。

そのためには、情報を集める一方で、集めることに満足せず(逃げず)、フレームワークを使ってでも情報を整理して、仮説を構築することが必要になるのだと学ぶことができました。

第2章 仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる

イシューを特定したら、解の質を高めるためにイシュー分析(イシューアナリシス)を行います。

このイシューアナリシスは、解決に向けての「ストーリーラインづくり」と「絵コンテづくり」で構成されています。

「ストーリーラインづくり」とは、イシューを解決するまでの流れを納得感のあるお話としてまとめる作業です。

その過程においては、大きすぎて捉えどころのない大きなイシューを、サブイシューという小さい論点に分解。

答えを導きだせるまでに細かくイシューを分解していき、それぞれのサブイシューに対して仮説を構築する作業が、第2章で扱う「ストーリーラインづくり」になります。

コンサルタントが使う「イシューツリー」というのは、この段階で使う思考法なんですね。

STEP
イシューを分解する

MECEやビジネスフレームワークを駆使して、イシューをサブイシュー(仮説を導きだせるサイズの論点)に分解

STEP
ストーリーラインを組み立てる

分解されたサブイシューに対して、「WHYの並び立て」や「空・雨・傘」などを用いて仮説を構築して全体のストーリーラインを整える

第3章 仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする

ストーリーラインを構築したら、他者に伝えるための「絵コンテづくり」に入ります。

簡単に言うと、どんなデータや分析結果が必要かを考える作業になります。

家計改善を例に、節約をするためには固定費削減が効果的という仮説が出てきたとしましょう。

この仮説を証明するには「変動費ではなく固定費を削減する必要がある」ということを検証する必要があります。

真っ先に思いつくデータ・分析は以下になります。

  • A)同じ家族構成における平均的な変動費と固定費の出費額・出費比率を調査
  • B)改善対象の家計における変動費と固定費の出費額・出費比率を算出
  • 上記AとBを比較することで、変動費は平均的だが固定費は平均以上に支出していることを可視化

このような分析作業を構築して、「グラフとしてはどのように表現できるだろうか?」と考えるところまでが「絵コンテづくり」になります。

第4章 アウトプットドリブン―実際の分析を進める

いよいよ、実際に分析作業を進めるターンです。

データを集めたり、分析をしていると思っていた(望んでいた)ような結果が得られないことは往々にしてあります。

そんなトラブルに対する対応策というのも、この第4章では語られています。

トラブルは大きく2つ。

  1. ほしい数字や証明が出ない
  2. 自分の知識や技では埒が明かない

別にコンサルタントでなくとも直面するトラブルですね。

なので、この章で語られることも特別なことはありません。

そう。

「頭で答えをひねり出す」か「他人に聞く・足で稼ぐ」という当然のやり方しかないのです!

第5章 メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる

最後は伝えるための資料作成を行ううえでの「秘伝のタレ」が詰め込まれています。

これまでの作業で「イシューの特定・分解」から「解の質を高める作業」を行ってきたはずです。

でも、上手く他者に伝えられないと、苦労も水の泡。

第5章を読むことで「ストーリーラインを磨き込む」プロセスと「チャートを磨き込む」コツを得られます。

「論理構成・流れ・軸・メッセージを磨き込む」ことでしかないのですが、その具体的なノウハウが詰まっている本書はビジネスパーソン必読です。

最後に

「知的生産」であるビジネスとサイエンスで素晴らしい結果を残す人間に共通すること、または「知的生産に共通する手法」とは何か。

本書の冒頭で「知的生産に求められるのは ”考えること”であり、”悩むこと”ではない 」と大事な前提を置いています。

両者の違いに対する安宅さんの考えについては、
ぜひ本書を読んでいただきたいのですが「答えを出す」ことが知的生産には重要な要素であることが語られています。

知的生産のスキルを高めることが「犬の道」を避けるコンパスになり、その結果として「あなたにしか提供できない価値」を楽しく探す道を歩める人が増えれば良いな、と思いました。

きっと、著者の安宅さんも同じ気持ちなんだと、本書を読めば感じることができるはずです。

この本で学んだ知的生産術「イシュードリブン」を使う機会というのは、コンサルタントになると大変多く遭遇します。

コンサルタントでなくともホワイトカラーと呼ばれるビジネスパーソンは、本書で紹介された考え方を使いこなして、
効率的に思考をまとめて仕事・プロジェクトを推進することが求められるでしょう。

きっとあなたも、そうでしょう。

もしくは、「そう在りたい」と願っているのでしょう。

私は、あなたのような優秀で前向きなビジネスパーソンは、しっかりと報われるべきだと考えています。

年収・報酬という観点に加え、労働環境という点においても。

自己実現・挑戦・プライベートとの両立・心身の健康においても。

これらを実現する1つの手段として、ホワイト企業と称されるコンサルティングファームについて知ってほしい。

少しでも興味のあるかたは、ぜひこちらの記事もご覧ください。

あなたの将来を考えるキッカケをご用意しています。

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