【向いている人は備えている】マネージャー層のコンサルタントの特徴②

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「マネージャーとして、管理職としてマネジメントと育成を両立させたい。」

今日はそんな悩みを持つあなたの指標となることをお伝えしていく「仕事ができる人の特徴5選」紹介シリーズの第二段です。

目次

「マネージャー」として「仕事ができる」とは

「仕事ができるようになるには」

ビジネスパーソンとして誰しもが一度は考えることだと思います。

私も新人時代は毎日のように考えて、反省して、本を読んで実践して・・・。

その繰り返しと上司からの厳しくも温かいご指導を受けて、クライアントからも評価頂く程に成長できました。

同じような悩みを持つ方は年齢問わずにいらっしゃることでしょう。

しかし、その立場や経験によって「仕事ができる」ということの捉え方が変わってきます。

今回から「作業者」としてではなく
「マネージャー」という役割を求められる方を念頭にした「仕事ができる人」が備えている特徴を5つお伝えしていきます。

これまで私が出会ったマネージャー以上のコンサルタントに共通している特徴です。

  1. 頭の中にプロジェクト俯瞰図がある
  2. 目的からの逆算ができる
  3. 相手の思考を想像できる
  4. 関係者の力量や負荷状況を把握している
  5. 人を大事にしつつ衝突を恐れない

以上5点が、私の出会った優秀なコンサルタントの方々が備えていた特徴です。

本日は2つ目の「目的から逆算できる」にフォーカスを当てたいと思います。

仕事ができる人の特徴②:目的からの逆算ができる

私の新人時代に上司から口酸っぱく言われたことがあります。

「ゴールからの逆算で考えろ。」

当時は言葉としての意味が理解できても、実務としての意味は理解できていませんでした。

ここであなたに考えて頂きたいのは「目的からの逆算」をしていない場合の作業に意味があるか、ということです。

戦略や計画を立てるにしても、何かリサーチをするにしても、その結果として目的が達成されなければ、その作業は無駄になります。

あなたの上司であるマネージャーから「アジアにおける○○市場の規模について調べておいて。」という指示を受けたとしましょう。

その市場規模に関する情報は、何かの目的を達成する為に必要な情報ということになります。

例えば、経済成長著しい東南アジアの特定国への事業進出を検討しているというケースとしましょう。

アジア全体の市場規模を調べたことで参考にはなる可能性はあります。

しかし、どこの国が高成長率なのか、市場参入余地があるのか、といった議論の材料には使えません。

作業を行ったとしても目的に照らした際に効果がないのであれば、それは仕事ではなく趣味です。

目的からの逆算ができるというのは、実務としての仕事をする為の基礎的な思考でありスキルです。

上司から指示を受けた際に、目的が分かっていれば適切な粒度でリサーチを進めることができます。

チームや部下を守り、育成する為の思考・スキル

上記はどちらかと言えば「作業者」としての観点での「逆算の重要性」でした。

では、マネージャーや管理職として「目的からの逆算」ができるとは何を意味するのでしょうか。

ここまで記事を読んでくださったあなたなら分かると思います。

マネージャーが「目的からの逆算」ができるということは、「チームや部下を守り、育てること」を意味します。

上司であるマネージャーからの指示は基本的には正しいものとして部下は捉えます。

その指示内容が不明瞭であったり、目的達成に寄与しないのであれば、その指示を受けて行った作業は無駄になってしまいます。

部下の大切な人生の時間を無駄に費やさせてしまったのです。

指示を出すのであれば、自らが目的・ゴールへの道筋を分解して、部分的に部下へ作業を振るということができていなければなりません。

そして部下に対しても、自身の作業が目的・ゴールに通ずるものだと自覚させなければなりません。

先ほどの例で「アジアにおける○○市場の規模について調べておいて。」という指示をだしたマネージャーが登場しました。

果たして、このマネージャーの頭の中では逆算ができていたのでしょうか。

少なくとも、部下の頭には逆算の道筋が映らなかったのではないかと思います。

おかげでアジア市場全体という、検討に資することのない粒度で情報を取りまとめてしまいました。

上司からのレビューで軌道修正ができたとしても、無駄に時間を費やしてしまいました。

結果として部下が思うのは以下の3パターンのいずれかでしょう。

  • 「そんなことも分からない自分はダメだ・・・。」と自信をなくす。
  • 「どうせ指示するならそこまで言ってくれないと。」と上司への信頼をなくす。
  • 「自ら目的を確認しない自分が悪い。次から気を付けよう。」と反省する。

多くの上司は「勝手に」最後のパターンになることを期待しています。

しかし、常に望む結果になるとは限りません。

マネージャーが自らの指示不足を詫びずに、部下を責めるようなことをすれば1つ目か2つ目のパターンになる可能性も高いでしょう。

そうなっては部下の健全な成長は見込めないか、人間関係を含めた心理的な状況改善に至るまでに時間を使ってしまいます。

逆算ができていなければ、部下の時間を効率的に使うことや成長に資する経験を積ませることもできません。

「逆算の訓練」は日常生活でもできる

ここまで管理職やマネージャーとしての逆算の重要性を記してきました。

では、管理職やマネージャーを目指す人間(これまで指示を受けて作業をこなしていた人間)が「目的からの逆算」を体得するにはどうすればよいのでしょうか。

1つの方法は「自らの仕事意味合い(成果)を明確に意識する」ことでしょう。

どんな仕事にも企業活動を継続させていく上での意味合いがあります。

自らの生活の為という手段であることもあるでしょうが、何かしらの目的(得たい成果)があるはずです。

目的・ゴール・成果、これらを意識したときに自分の作業は、どのように貢献しているのか、他の人の作業はどのように貢献しているのか、と考える癖をつけましょう。

2つ目の方法は私が良くやることです。

仕事とは全く関係のないことですが「料理をする」ことです。

コツはレシピを見るのではなく、料理という完成形に向かって、必要な工程や材料を逆算して分解して考えるのです。

簡単な例でいえば、オムライスを作るとなったら「薄焼き卵」と「チキンライス」が必要です。

「薄焼き卵」は最後に焼いて乗せるかライスを包むようなので、先に「チキンライス」から作る必要があります。

チキンライスは・・・。

と、このように逆算して調理工程を考えてみて、最後に答え合わせとしてレシピを見るのです。

お子さんがいらっしゃる方は、料理の簡単な工程(卵を割る等)をお子さんに手伝ってもらっても良いかもしれません。

気付きましたか?

仕事で作業を指示するのと同じですよね?

ぜひ「料理で逆算思考訓練」を試してみてください。

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