【向いている人は備えている】マネージャー層のコンサルタントの特徴③

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マネージャーとなったばかりの自分に向けて。

プレイヤーとして自分自身のパフォーマンスを高めることのみならず、チームとしての成果を出すことが求められるマネージャー。

不安になることはよくあって当然です。

筆者「きつね」が出会ってきたマネージャーや若手エースと呼ばれる方々もきっと同じような不安を抱えてきたと思います。

でも、彼らはその不安を乗り越えてきたのです。

さぁ、あなたも一緒に乗り越えていきましょう!

目次

「マネージャー」として「仕事ができる」とは

「仕事ができるようになるには」

ビジネスパーソンとして誰しもが一度は考えることだと思います。

私も新人時代は毎日のように考えて、反省して、本を読んで実践して・・・。

その繰り返しと上司からの厳しくも温かいご指導を受けて、クライアントからも評価頂く程に成長できました。

同じような悩みを持つ方は年齢問わずにいらっしゃることでしょう。

しかし、その立場や経験によって「仕事ができる」ということの捉え方が変わってきます。

今回から「作業者」としてではなく
「マネージャー」という役割を求められる方を念頭にした「仕事ができる人」が備えている特徴を5つお伝えしていきます。

これまで私が出会ったマネージャー以上のコンサルタントに共通している特徴です。

  1. 頭の中にプロジェクト俯瞰図がある
  2. 目的からの逆算ができる
  3. 相手の思考を想像できる
  4. 関係者の力量や負荷状況を把握している
  5. 人を大事にしつつ衝突を恐れない

以上5点が、私の出会った優秀なコンサルタントの方々が備えていた特徴です。

今日は3点目の「相手の思考を想像できる」について、考えてみます。

仕事ができる人の特徴③:相手の思考を想像できる

プロジェクトメンバーやチームを率いて仕事を推進していく。

マネージャーとして上記の役割が求められる以上、実現するには「高度な対人能力」が求められます。

前半2つの特徴では、プロジェクトを進める為の全体感を捉え、逆算に基づくタスク設計やタスク振りが出来ています。

しかし、最後には「人」を巻き込めなければマネージャーとしての責務を果たすことは難しいでしょう。

人を巻き込み動いてもらうためには信頼と納得が必要です。

信頼と納得を得るためには、相手の考えていることや相手の気にしていることをキャッチして応えてあげることが効果的です。

飲食店でテーブルが食べ終わった食器で一杯になったときに「食べ終わったから、ゆっくりしたいのにテーブル狭いな」と思ったその瞬間、店員さんが食器を片付けてくれたら・・・。

あなたはどう思いますか?

3つ目の特徴である「相手の思考を想像できる」という点についてお伝えします。

この特徴は、仕事を進めるうえで重要な局面である会議で発揮されます。

(中にはいるかもしれませんが)読心術やメンタリズムを学んだ訳ではない人間が共通に備える特徴として「相手の思考を想像できる」というのは、俄かには信じがたい部分もあるでしょう。

しかし、大きく2つの観点でマネージャークラスのコンサルタントは「相手の思考」が分かってしまうのです。

「相手の理解度」が想像できる

1つ目は「相手の理解度」が想像できるという点です。

主にコンサルタント自身がプレゼンター(発表者や報告者など)であるときに発揮される能力です。

発表内容や報告内容、議題の節目節目で「何かご質問はございますか?」と聞くことは、基本中の基本です。

ですが、マネージャー以上のコンサルタントは問いかけずとも相手の理解度が想像できます。

そして、必要に応じて聞かれる前に補足的な説明を加えたり、より分かりやすい表現に言い直すことで、関係者の中で「置いてけぼりになる人」を出さないようにしています。

「相手の言いたいこと」が想像できる

もう1つの観点は「相手の言いたいこと」が想像できるという点です。

これは1点目とは逆に、オーディエンス(聴衆や報連相を受ける立場)でいるときに発揮されます。

部下から報告を受けるときを想像してください。

部下としても報告したい内容はあるのだけど、結論とは関係のない情報を先に伝えてしまう。

その結果を取り繕うように、結論から遠ざかった不要な情報を脈絡なく報告してしまう。

あなたも身に覚えがあると思いますが、このようなシチュエーションで上司は部下の言いたいことが分かるのです。

思考想像力=観察力×論理力

相手の思考を想像できる力を「思考想像力」とします。

これらは思考想像力により実現されるのですが、そのカラクリはとても単純です。

思考想像力=観察力×論理力

観察力

理由はとても単純ですが、相手の表情や仕草を観察しているのです。

人間は不安になると、無意識に身体の一部を触り出すと言われています。

「自己親密行動」という名称で、あなたも聞いたことがあるかもしれませんね。

このように心理面と無意識な行動というのは一定の法則があります。

ただし、その法則というのは人によって変わるものです。

髪を触る人もいれば、頭を掻く人もいれば、腕を組む人もいれば・・・。

ある程度は類型化できてもどのような行動かという明確な答えはありません。

ただ、人が疑問や懸念を抱いているときには「表情や仕草に変化が生じている」ことを知っているか否か

この差で、あなたの「巻き込み力」は格段に変わってきます。

論理力

もう1つの要素である論理力。

この能力・スキル自体は改めて説明する必要はないでしょう。

ここでは思考を想像するための活用方法についてご説明します。

それは、論理的に考えて「相手が考えそうなこと・言いたそうなこと」を仮説として導き出すのです。

その論理的導出の材料は、会議や報連相の目的や相手が常日頃から気にしている点や癖などになります。

先ほど例示した部下の報告についても、上司としては報告の内容がある程度ですが予想できています。

そのうえ、部下が報連相時に遠回りな説明をしがちという傾向と、焦ったときに手の平をズボンに擦り付けて手汗を拭く癖を把握していたのです。

「このままでは部下の報告は支離滅裂のままだな」と判断して、相手の言いたいことを論理的に整理してあげる。

これが観察力と論理力により成せる技です。

観察力を高める為の日常訓練

突然ですが、あなたは日頃から観察力を鍛える訓練をしていますか?

論理力はビジネスパーソンの必須スキルと認識されているので「鍛えなければ」と思う方も多いでしょう。

では、観察力は鍛えていますか?

答えが「No」という場合、観察力を鍛える為に飲食店や喫茶店に行ってください。

喫茶店や飲食店で、あなた以外のお客さんが何を望んでいるのか観察するのです。

「あの男性客、空っぽのコップを何度か見ている。店員さんが近くにいないから言えないけど、水が飲みたいんだな。」

「カップルで来ている2人組のテーブルが食器でいっぱいだ。デートでゆっくり会話したいだろうし、店員さんがお皿下げてくれたら喜ぶだろうな。」

このように他のお客さんが望んでいそうなことを想像して、そのまましばらく観察を続けてください。

そして、実際に店員さんがお客さんの望む行動をした後に、お客さんが取るであろう行動も想像してください。

例で言えば、店員さんがお水を注いだ後に男性客はお水を一気に飲み干すでしょう。

お皿を下げた後にカップルは距離を詰めて話し出すでしょう。

私が喫茶店や飲食店をオススメしたのは、ある程度の時間はお店に滞在して観察することができるからです。

じっくりと観察して答え合わせをした方が訓練になりますし、観察対象のお客さんは入れ替わりでたくさん来店してくるのでオススメです。

とはいえ、あなたが喫茶店や飲食店にあまり行かないのであれば、通勤電車の中で「この人はどこの駅で降りるのだろう」という推理ゲームを行ってみるのもオススメです。

仕草や表情という情報からの観察は難しいですが、年齢や性別、服装や荷物などの情報から推論する良い訓練になります。

日々の積み重ねであなたの観察力が鍛えられ、ひいては思考想像力も鍛えられます。

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