【世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた】は強烈な一文から始まります。
多くの日本のビジネスパーソンは、圧倒的に勉強不足である
世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた
私もコンサルタントの一端として、日々、自己研鑽に努めているつもりです。
しかし、世界のエリート基準で考えると「素直に勉強不足だな」と感じざるを得ません。
世界のエリートはMBAで学ぶ体系的ビジネス知識を基礎として、そのうえで実践知を体得しているのですから。
一方の私は、もちろんコンサルタントとして直面する課題を解決するために勉強はします。
しかし、体系的な知識や原理原則を依り代としてはいないので、視野が狭い中での解決策を模索しているに過ぎないのかもと不安になるときがあります。
そこで手にしたのがこの本【世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた】でした。
タイトルをみた時の感想は「MBAで学ぶような50冊の書籍について、簡単に概要を掴めるなんて、素晴らしい・・・!」
率直にそう思いました。
読んでみた結果は・・・
ぜひ、あなたにも読んで欲しい、本当の良書でした。
オススメ読者
コンサルタント1年生や、忙しい日々の中でMBAへの挑戦を考えている方にはオススメです。
- 経営戦略を学び始めた新人コンサルタント
- マーケティングや経営企画の部署に異動したばかりの人
- 忙しい中、MBAで学ぶ内容を簡単に把握したい社会人
この本はMBAで教科書として扱われるような書籍50冊の内容を凝縮して紹介。
1冊の内容は、5~8ページほどでまとめられています。
さらに、重要な概念や「本の内容を現実の企業に適用するとどうなるのか?」といったことを図で表現してくれているので視覚的にも頭に残りやすくなっています。
MBAで学ぶことの全体感を知るうえで、これ程の良書はそうないでしょう。
日々の業務で忙しい日本の社会人がこの本を読む意味は、ビジネスに重要な観点を得られるということです。
平日は業務に、土日祝日はプライベートに時間を取られて、学ぶ時間は確保しにくいですよね?
でも、そこで勉強を怠ると「課題に直面したあとに勉強を始めて、後手後手の対応を行い、また課題が発生する」という悪循環になります。
よく「日本の社会人がMBAに通う意味はあるのか?高額の学費を払うほどの意味はないのではないか?」と議論されます。
そこに絶対の答えはもちろんないのですが、MBAで学ぶ知識が無駄になることはありません。
「意味があるかないか」は「学費と時間に対する費用対効果」が論点であり、MBAで学ぶことは経営層はもちろんですが、一般的な社会人にも有益です。
様々な理論やケーススタディを元にしてた学びによって、日々の業務における意思決定力が磨かれることでしょう。
ちなみに、こちらの書評記事でも記載しましたが、全体感を掴むことは非常に重要だということは常に意識しておいてください。

目次
目次をご紹介します。
- 第1章 「戦略」
- 第2章 「顧客」と「イノベーション」
- 第3章 「起業」と「新規事業」
- 第4章 「マーケティング」
- 第5章 「リーダーシップ」と「組織」
- 第6章 「人」
自身が直面する課題に関連する章や単純に興味のある章から読んでも問題ありません。
ですが、ぜひ一度は最初から最後まで読んで欲しいです。
そうすることで、「戦略」の考え方から実際に現場で直面する「人」に対する問題までを学ぶことができます。
書籍概要(MBA教科書レベルの書籍50冊リスト)

難解なMBA教科書レベルの書籍たち・・・。
確かに学びの多い本ではあるのですが、難解な言葉や理論に心折れる方もいるでしょう。
そこで読みたいのがこの本です。
「50冊の内容を平易な言葉で学べる」のですから。
ここで、本書でまとめられている50冊の本をリスト化したいと思います。
- 『新訂 競争の戦略』M・E・ポーター
- 『競争戦略論Ⅰ』M・E・ポーター
- 『戦略サファリ 第2版』ヘンリー・ミンツバーグ
- 『競争優位の終焉』リタ・マグレイス
- 『良い戦略、悪い戦略』リチャード・P・ルメルト
- 『ゲーム理論で勝つ経営』A・ブランデンバーガー
- 『コア・コンピタンス経営』ゲイリー・ハメル/C・K・プラハラード
- 『企業戦略論』ジェイ・B・バーニー
- 『ダイナミック・ケイパビリティ戦略』デビット・J・ティース
- 『知識創造企業』野中郁次郎/竹内弘高
- 『顧客ロイヤリティのマネジメント』フレデリック・F・ライクヘルド
- 『ネット・プロモーター経営』フレデリック・F・ライクヘルド
- 『キャズム Ver.2』ジェフリー・ムーア
- 『イノベーションのジレンマ』クレイトン・クリステンセン
- 『イノベーションの解』クレイトン・クリステンセン
- 『ジョブ理論』クレイトン・クリステンセン
- 『企業かとは何か』J・A・シュンペーター
- 『アントレプレナーの教科書』スティーブン・G・ブランク
- 『リーン・スタートアップ』エリック・リース
- 『トヨタ生産方式』大野耐一
- 『アダプト思考』ティム・ハーフォード
- 『ZERO to ONE』ピーター・ティール
- 『【新版】ブルー・オーシャン戦略』W・チャン・キム/レネ・モボルニュ
- 『ブルー・オーシャン・シフト』W・チャン・キム/レネ・モボルニュ
- 『発送する会社!』トム・ケリー
- 『メイカーズ』クリス・アンダーゾン
- 『ブランド優位の戦略』デービット・A・アーカー
- 『価格の掟』ハーマン・サイモン
- 『フリー』クリス・アンダーソン
- 『パーミッション・マーケティング』セス・ゴーディン
- 『戦略販売』R・B・ミラー
- 『エクセレント・カンパニー』トム・ピーターズ/ロバート・ウォーターマン
- 『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』ジム・コリンズ
- 『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』ジム・コリンズ
- 『日本の優秀企業研究』新原浩朗
- 『ティール組織』フレデリック・ラルー
- 『企業変革力』ジョン・P・コッター
- 『企業文化 生き残りの指針』エドガー・H・シャイン
- 『巨象も踊る』ルイス・V・ガースナー
- 『スターバックス再生物語』ハワード・シュルツ
- 『成功はゴミ箱の中に』レイ・クロック
- 『幸之助論』ジョン・P・コッター
- 『人を伸ばす能力』エドワード・L・デシ
- 『フロー体験入門』M・チクセントミハイ
- 『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』アダム・グランド
- 『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー
- 『選択の科学』シーナ・アイエンガー
- 『影響力の武器 第三版』ロバート・B・チャルディーニ
- 『さあ、才能に目覚めよう 新版』トム・ラス
- 『リーディングス ネットワーク論』ミルグラム/コールマン/グランヴェター
どこかで聞いたことのある本や著者ばかりですね。
必ずと言っても過言ではないほど戦略の書籍に登場するマイケル・E・ポーターをはじめ、MBAのケーススタディでも良く扱われるIBM再建の立役者ルイス・ガースナーやリーダーシップ論でも有名なジョン・P・コッターなど幅広いです。
個人的には行動経済学の名著である『予想通りに不合理』はしっかりと時間を確保して読みたいです。
失礼しました。蛇足でした。
これほどの本を全て読むほどに、現代のビジネスパーソンには自由な時間を与えられてはいないでしょう。
オススメ実践内容
50冊の中には自分の考えや経験と相容れない内容が含まれているかもしれません。
そのようなフラストレーションを感じたのならチャンスです。
多様な考えを受け容れるということはグローバル社会において重要な素養です。
「この本、言っていることがおかしいのでは?」
もし、そんな風に思ったのなら「なぜ、そのような感情を抱いたのか」「自分が直面しているのとは異なる状況では適切な考え方なのではないか」と問いを自らに立ててください。
自らが立てた問いに対して、自分なりの見解を持てると異なる考えを受け容れることに繋がります。
あなたの中に、多様な考え方の引き出しが作られるイメージです。
必ずしも全ての引き出しを開け続けておく必要はありません。
必要に応じて、開け閉めをすれば良いのです。
開け閉めをする引き出しを作っていきましょう。
加えてお伝えするのなら、人間は忘れる生き物です。
せっかく作った引き出しも、時間が経つに連れて、どこにあるのか分からなくなってしまいます。
なので、この本は入門書として、教科書として、辞書として手元に置いておくことをオススメします。
引き出しをいつでも見つけられるように。
本格的にビジネス全般の知識を学びたいなら
MBAレベルの戦略理論を手軽に学べるということは忙しいビジネスパーソンにとっては嬉しいですよね。
戦略理論を学んだら、次はマーケティングです。
MBA50冊シリーズの第二弾では、マーケティング必読書50冊がまとめられているので、こちらも必読です!

50冊の中に含まれている『さあ、才能に目覚めよう 新版』という本については、以下の記事で紹介をしています。
もし、あなたが「自分の才能(強み)ってなんだろう」と悩んでいるのであれば、手にしてみてください。
以下の記事で本やストレングスファインダーという自己診断テストの結果を公開しています。
あなたの才能を知るための参考になれるはずです。

今回、筆者「きつね」が実際に読んだオススメの本をご紹介させていただきました。
他にもコンサルタントとして多くの本を読んだなかで、「これは必読!」と感じた本を厳選した紹介記事も書いています!
ぜひよろしくお願いいたします!

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