<書評>右脳思考:論理だけではビジネスは成り立たない【コンサル必読本】

マーケティング戦略等を考案する際、論理的に考えるだけでは現状を打破できるアイデアや解決策が出てこないことがあります。

顧客分析や競合分析を行って収集された事実からは、納得感はあるものの独自性があって競争力のある施策が生み出されない。

チャレンジャーやフォロワーとして生きる企業が次の一手を模索する際に直面する機会の多い課題のように思います。

調査や分析に基づく「左脳思考」も大事ですが、この本ではロジカルな世界だけでは活きていけないビジネスの世界での武器として「右脳思考」の見直しを提唱しています。

目次

書籍概要

経営企画部やマーケティング部の方には、調査や分析といった論理的な世界での限界を感じている方がいると思います。

おすすめ読者

  • 新製品・サービス企画業務に従事している方
  • プロモーション施策を検討している方
  • 論理を鍛えることに注力してきた方

ロジカルが重視され絶対視されている風潮がありますが、その固定観念を打破して欲しいです。

おすすめポイント

  • 「 ”観” 察し・ ”感” じ・ ”勘” を働かせる」ことをロジックに加えることで、生産性と創造性が向上する。

著者紹介

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の日本代表も務めていらした内田 和成さんが著者です。

著者

  • 内田 和成(うちだ かずなり)
  • 1951年生まれ
  • 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 (KBS) 修了
    ⇒日本航空勤務
    ⇒ボストン・コンサルティング・グループ
    ⇒同社日本代表やシニア・アドバイザー
    ⇒早稲田大学ビジネススクール教授

姉妹本の「仮説思考」「論点思考」も併せて読むことで、左脳と右脳をフル活用した思考術を体得できます。

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書籍詳細

「観・感・勘」の”3カン”の価値を見直しロジカル偏重により眠っていた、あなたのクリエイティビティを呼び覚まして脳をフル活用してください。

章構成

各章の概要を記します。

1冊読む前に、どのような内容が書いてあるのか確認してみてください。

第1章:右脳を使うことが重要な理由

・人は感情の生き物。正しいけれど面白くない提案では、人は動かない。
・「右脳」による思いつきを「左脳」のロジックで理論武装する。
・相手が納得しない場合は「相手の感情と理屈」を因数分解して、どの因数に働きかければ良いか考える。

第2章:右脳の使い方

・仕事は3つのステージで成り立つ。
 1.「インプット」
 2.「検討・分析」
 3.「アウトプット」である
・右脳⇒左脳⇒右脳という「右脳と左脳のサンドイッチ構造」で仕事を進める。
「観・感・勘」でインプットとしての仮説づくりを行い、「ロジック」で課題特定。
 最後に「腹落ち、感情移入」の為に右脳を活用したアウトプットを。

第3章:右脳で考え、左脳でロジカルチェック

・「面白い」「やりたい」から仕事を始めても良い。
・ただし、理論的に検証できないのであれば成功は見込めない
・「キーコンセプトから結論を考えてロジックを逆算する」か「ストーリーを作って細部をロジックで詰める」ことが必要。

第4章:左脳で考えたロジックフローを右脳で肉づけ

・ロジックフローが完璧でも、意思決定者を動かすことができなければ提案は受け入れられない。
人を動かすのは「論理性」「ストーリー」「ワクワク・どきどき」「自信・安心を与える」の4つ。

第5章:右脳「力」を鍛える

・生まれつきの差はあれど「勘」を鍛えることは可能である。
・①観察して感じたことを書きだし、②「観・感・勘」の検証を行い、③勘の軌道修正を繰り返すことで右脳力を鍛える。
「相手の靴に自分の足を合わせる」という感情移入の考え方が、相手を納得させる上で重要。

第6章:ロジカルシンキングより直感を信じてみよう

・ロジカルシンキングが重要視され過ぎているのではないかと疑問を持ち、仕事のステージに応じて左脳と右脳を使い分ける。

オススメの実践項目

この本を読んだ後、「左脳を使わない決断」から始めようと思いました。

私は元々、論理思考が苦手でした。

感情優先型の人間だったので、コンサルタントになってからは弱点を補うようにロジカルシンキング、要は左脳思考を鍛えることに注力していました。

おかげでクライアントや上位職からも一定の評価を頂ける、価値を提供できる論理思考を身に付けました。

しかし、そこでぶち当たるのは「整理屋としての壁」でした。

気付かぬ内に、論理に頼り切るようになっていたんです。

この本でも書かれている「正しいけれど面白くない」という壁にぶつかっていました。

私本来の右脳思考を強みとして伸ばしていく。

そのためにも、左脳から始めない。

そのように決めました。

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